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ゼロ・ウルフ
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sannswu
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コメント
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みぅだよ🤍🥀 第34話、めっちゃ重くて大事な話だったね…。ナハトが黒龍再封印のためにずっと力を溜めてたって、しかも性反転の話まで…あのクールなナハトの裏側にそんな壮絶な事情があったなんて。liが「信じるだけ」って言ったところ、すごくグッときたよ。彼女なりの覚悟が伝わってきた。次が待ち遠しい🌙
第34話 ナハトの事情
li side
サイユとカルクハイト卿と会った日から数日が経った。その数日の間も私達は忙しなかった。引き続き民間人の治療に取り組み、ベスティエ側の会議に参加して現状の把握や今後の方針について協議した。
そういえば、ガイストはともかくナハトに会ってないなぁ〜。そう思った私は政庁の総務長にナハトの行方について聞いてみた。少しの間のあと、想定外の言葉が返ってきた。
「…あの方は来たる黒龍再封印のため、力を蓄え続け、その力を体に馴染ませ続けています。」
黒龍再封印って…。あの封印は規模が大きかったから、てっきり複数人でやるものだと思ってた。私が困惑していると総務長は場所を変えて詳しく話しましょうと言い、空き部屋に通してくれた。
リリア・エーテルワイズ(li)
「あの、それでさっきの話は…。」
「…まずこのことは、ベスティエの上層部の中でもごく一部にしか伝えられてないことです。くれぐれも他言無用でお願いします。」
私が小さく頷くと総務長はナハトについて話してくれた。それはこの国の秘密そのものでもあった。
ナハト。本名ユオ・ムーンライズ。
ムーンライズ一族はそれなりに名のある侯爵家だけど、それは表向きの話。ムーンライズ一族はベスティエに封印されている黒龍ウンハイルの封印を破られないよう守護する一族でもあった。いつ封印が綻んでも再封印できるよう常に魔力はセーブされ、さらに力の根本を宝玉に封印していると言う。その話を聞いて私はナハトの潜在能力の高さに驚きを隠せなかった。つまり手加減して七つの王冠の席に座ったことになる。もしナハトの本来の力を振るった時、果たして勝てる魔法師がいるのだろうか。 その考えは一旦置いといて、私は総務長の話に耳を傾けた。
今ナハトはその宝玉に封印していた力を自分の体に馴染ませるために部屋に籠っているという。ナハトに会えないかと聞いたら、力を馴染ませている間は誰もナハトに会うことはできないらしい。更に総務長は私に質問を投げかけた。
「時にリリア様はユオ様の性反転はご存知ですか?」
性反転。性反転持ちは魔法師でもかなり持っているものは限られる。もちろんナハトが性反転持ちなのは七つの王冠全員が把握していること。知っていると答えると、総務長は言葉を続けた。
性反転を持つナハトは、黒龍再封印までに女性の体になってもらわないといけないらしい。性反転は多くの場合、男性体は武術に優れ女性体は魔術に優れる場合が多い。それはナハトも例外じゃない。ただどのタイミングで性別が入れ替わるか分からない。それには個人差があることは分かっているけど、ナハトがどのタイミングで入れ替わるかは知らない。ただグナーデを出る前は男性体だったはずだから、変わっていなければ今も男性体でいることになる。ナハトが女性体に変わり黒龍を再封印できるのが先か、黒龍が復活するのが先か、その際どい一線に今も上層部は不安を覚えているらしい。
ナハトの話を全部聞いて、私はその情報量の多さに頭を抱えそうになった。でも1つ明確に分かるのは、ナハトにベスティエの命運が握られているということ。なら私は同じ七つの王冠のメンバーとして、ナハトを信じるだけ。私は改めて民間人の治療に取りかかった。
To Be Continued………