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君 だけ の 毒
紫赤
注意点は『# 0』に記載しています。
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_…車の後部座席に乗った。
外はぽつぽつと雨が降り出していて、窓に打ちつける音が心地良い。
「何歳なん」
「…16っす、」
ふーん、とミラー越しに目を合わせてくる。
「……マスク、外さねぇの。」
「ぁー…っと、、」
基本、芸能人とはバレてはいけない。
けどまぁ、助けてもらっておいて失礼なことはしちゃダメだよな。
マスクを外し、ゆっくりとミラーを見る。
男は少し目を見開いて嬉しそうに笑った。
「やっぱり。
お前、モデルの暇 なつやん!」
「見たことあると思ったわぁ〜」
「…はは、どうも…笑」
こういうとき、どう反応すればいいのか分からない。
その後も色々話し、男の名前は”いるま“ということも知った。
いるまさんは住宅街へと車を走らせる。
そして、乗ってから30分程した頃、停車した。
「ん、着いたぞ」
目の前に建っているのは、綺麗な新築っぽい一軒家。
そこまで大きい家ではないが、やけに庭が広く、外には門のようなものがある。
隣の駐車場に車を停めたいるまさんが降りるよう俺を促した。
_____
内装はシンプルなデザインで、家具や小物はお洒落に飾り付けられている。
「夜遅ぇし、風呂入ってこいよ」
そう言って、いるまさんは俺にバスタオルと衣類を渡してきた。
「ありがとうございます…」
「…パンツは新品やから安心しろー」
「そんなこと気にしてないですよ、w」
湯が張った熱い湯船に体を浸していく。
冷えた体が内側からじわじわと温かくなるのを感じる。
はぁ〜、と深いため息をついてお湯に身を任せた。
「お、ぴったりぐらいやん」
いるまさんと俺の身長はさほど変わらない。
薄く白くて袖が長いTシャツ、そして少しダボッとした紺色のズボン。
「腹減ったろ。これ食えよ」
そう言って差し出されたのは温められたコンビニ弁当。
「俺、自炊しねぇからなつが風呂入ってる間に買ってきた」
「ありがとうございます、」
正直、腹と背中がくっつきそうなくらいには空腹だったので助かった。
「いただきます。」
軽く合掌して、ガラスのテーブルの上で割り箸を割り、食べ物を口に放り込む。
ほかほかの米が舌の上でほのかな甘みを感じさせる。
_____
ご馳走様でした、とまた合掌をした。
コンビニ弁当なんか久しぶりに食べたが、案外悪くない。
「ふぁ゛〜…もうそろ寝るか」
部屋の時計を見ると、23時を回っていた。
満腹になったおかげか、いつもより眠気に襲われるのが早い気がする。
「俺、ソファで大丈夫っすよ。」
「いやベッド貸す」
「モデルなんやから体痛めたら大変やろ?」
そんなことを言うもんだから、じゃあお言葉に甘えて…なんて言った瞬間、
”足に力が入らなくなった。“
いや、腰が抜けたという方が正しいだろうか。
「…ぁえっ、…?、」
「あ、立てん?」
いるまさんの声は驚くほど普通で、さっきまでのトーンと全く変わらない。
まるで、こうなるのを分かっていたかのように……
「なんで…、」
「…おやすみ、なつ。」
三白眼の瞳を細めて笑ういるまさん。
次の瞬間、頭から鈍い音が鳴り、俺の意識はそこで途絶えた。_…
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「ッ…!、ふーっ…ふっ…」
次に目が覚めたのは、ベッドではなく、冷たく硬い床。
周りを見渡しても、薄暗くてよく見えない。
意識が朦朧としているのもあるだろうが。
口は布のようなものが巻き付けられており、喋ることはできない。
俺の荒い息が空間に響く。
「っ!?…ぅ”、ッ…゛」
立とうとするとガシャンッと音を立てて腕が引っ張られた。
痛みに顔が歪む。
金属が床と擦り合う音が聞こえる。
視線を移すと、手錠が付けられていた。しかも、チェーンのおまけ付き。
すると、奥の扉から光が差し込んできた。
「ぁ、はよ」
顔を覗かせたのはいるまさん。
心臓がバクバクとうるさい。冷や汗も止まらない。
コイツ…頭おかしい。
なんでそんな平然と居られるんだ。
人の頭殴ってこんなとこ連れて来て、何がしたいんだよ。
「…じゃーん。ハンマー笑」
ハンマーが薄暗いこの部屋でキラリと光を帯びている。
本物だ。しかも、微かに血が付いていた。
…ここでようやく、コイツはあのニュースの殺人犯だと気づいた。
いるまさんは俺の口に巻き付いていた布を取った。口が自由になったことで、俺は必死に言葉を発する。
「ゃ、ッやだっ…!!こっちくんな”ッ!」
「おーおー、暴れんな」
「上手く殴んねぇと、苦しいのはそっちだかんな」
そう言って、身動きの取れない俺の頭を掴んできた。
「離せッ…!くそやろ、ぉ゛!!」
「チッ…うっせ、、」
ガンッと激痛が走る。
視界がぐるりと回った気がした。
「ぁ”、ぐ…ッ?!、…ッ?、」
「大人しくしたらすぐ終わらせてやっから」
「や、ぁ゛…ふっ、”」
頭がぐらぐらする。
気持ち悪い。吐きそうだ。
自然と目に涙が溜まってくる。
どのみち、拘束されて逃げる方法は無い。
ならいっそ、ラクな死に方がいい。
「…っひぐ、ぅ…“ッ…ぇぐ、」
「痛くしないでっ゛、ぉねがぃッ…しま、ぐすッ…」
恐怖からなのか痛みからなのか分からないが、震える手でそっといるまさんに抱き着く。
もう、これしか縋るものなんてないんだ。
「……ッは、w
気に入ったわ。ちょっと遊んでやるよ」
「っへ、…」
突然の柔らかい声に動揺を隠せないでいると、いるまさんは俺の服を脱がせていく。
「っ…!?”…?、」
「ま、ちょっとでも生きれるように頑張れ笑」
俺の本当の地獄はここから始まった。_…
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紫咲いるま(25)
・殺人鬼
コメント
5件
本当に主様の作品めっちゃタイプ🤤 続き楽しみです💕
続きたのしみにしてます!
うわっ…まさかの展開に鳥肌立った😭💦 最初は親切な人かと思ったのに、ハンマー出てきたとこで背筋凍ったよ…。なつが必死に縋るシーン、切なすぎて胸がギュッてなった。暴力だけじゃなくて「ちょっと遊んでやる」って笑うところがもう怖すぎる…続きどうなるの!?次が待ちきれないよ😿💔