部屋へ戻り、ベッドに潜り込む。
今日は何故かものすごい眠かった。珍しいなぁ…、なんて思いながら俺は目を閉じた。
グチャり、ぐちゃり、…世界は夢の世界に堕ちて行った。
大好きな花畑。
静かな場所で、凄い良い花の匂いがして、子鳥のさえずりだって聞こえる場所。
母様も、父様も干渉してこない場所だった。
…そんなに大好きな場所だけれど、もう、…行きたくは無いとそう思う程悲惨な場所だった。
『…ぁ”、…ぁぁぁぁぁッ…、』
地獄の始まりだったんだ。目の前で血だらけで震える手で支えた彼は僕を見て笑っていた。
目の前の友達を、血が流れている彼を優しく撫でた。
ただ無力な俺には、見ることしか出来なくて
「んは、笑…、」
笑い出す彼は、口から血が流れていて
「…なぁ、……笑…、おれは、…」
僕の目からは涙が溢れていた。…
「あなたのことを…、」
やめて欲しかった。そんな事言わないで。
「まも、…れ、…て、…よかった」
…ぼくは、…やめて、…ちがう、…ぼくは!
『守れてよかった!?…これからもやろ!??…ちがう、やめてや、ッ!!』
『なぁ、ッ!!___』
君は、目を閉じて力なく腕が落ちた。
『ぁ、…いや、…ッ…、』
『いやぁ”ぁ”ぁ”ぁぁぁぁぁ、ッ!!!』
目を開ける。…目を開けると、グルッペンが俺の部屋の椅子に座り小説を読んでいた。
…あれは、俺の小説だったはず…名前は、あいつを救う為にだったか…、勝手に読んでいたのだろう。
ねむい目をこすっていると、グルッペンは俺見て
「あ、…起きたか」
と言葉を発した。
「しかもアレだな、この物語は全員死なせる癖に意識はまた、違うその世界での体にある…、二重人格だったか…。ありきたりだな。面白いとは思わない。 」
『え、俺おもろいと思うんやけど』
「…そうか」
『ってか、とんちに怒られるで?』
グルッペンは総統。幹部の部屋にわざわざ来るのは周りの人間が許さないだろう。
彼が死んでしまえばこの国は無くなってしまうから。
『ぁ、…』
窓を開けていたからか、風が入り込み揺れた。カーテンが舞い上がり日差しが入り込む。それはグルッペンの羽根に当たる。綺麗な真っ白な羽根はとても綺麗だった。
『…綺麗やなぁ…』
「…そう、…か。」
気まづくなることも承知で俺は言う。分かってる。だって俺には、…
この世界は、皆がみんな羽をもっている。
…けれど俺には羽根がないのだから。
「…お前のその背中にあったはずの羽根はどこに行ったんだ?」
こいつは、……本当に確信をついてくる。小さい頃からそうだった。
確信をついて、相手が驚いているのを彼は楽しむんだ。
『…んー?…そんなの、無くしちゃったわ笑』
「はぁー、…そうか。」
彼は、物凄く嫌そうな顔をして外を見た。
「そろそろ出かけないか?」
『…ぇー?…いいけど、とんちに怒られるん嫌やで? 』
『僕、今は怒られたくないわ。』
いつもなら庇っていたが、先程嫌なことさせたし嫌やから流石に庇おうと思わない。
『今回は、庇わへんよ。』
「………、まぁ、大丈夫だ。」
「気分転換に外に行きたいんだ。護衛についてこないか?」
『拒否権ないやん、…ええけど。』
僕はグルちゃんについて行くことにした。
グルちゃんは、お菓子を食べに向かったり宝石を見ていたり、花を見たり、…彼は色んなところを見ながら笑顔で楽しそうにしていた。
日々総統としての業務をこなしている彼は、総統と言われているだけで、普通の青年なのだ。変わらない。…俺らと一緒の。
「…鬱、俺は…言ってないことがあったんだ。」
カフェでコーヒーゼリーを食べている時、そう言われた。
彼の目は真剣で、びっくりしてしまった。
『…言ってないこと…?』
「…俺は、……」
「…否、やめておこう。この先、知る機会がある。その機会まで、待っていてくれ。」
『…おん。』
「……、そうだな、鬱。これを貰ってくれないか?」
綺麗な青色のペンダント。
「青色のペンダント。…お前を守ってくれる
ペンダントだ。」
『…、なんでそれを僕に渡すの?』
「…さぁな、感だ。…なんかあったらロケットペンダントを開け。」
『…うん。』
すると後ろから、猫が歩いてくる。ゆっくりと、しっぽを揺らしながら。
妙に妖艶と綺麗な姿をした猫は、首輪をしながらこちらを向いてシャーっと唸っていた。
「…なんだ、ショッピか。」
shp「にゃーん。」
そう彼が鳴くと一気に姿は、人へと変わる。
化け猫
猫に変異することが出来たり化かしたりすることができる。
副作用
たまに人間の姿の時に毛玉を吐き出す。
頭に猫耳が生えたままにたまになってしまう。
shp「…ほんとに面倒事増やすんやめてくださいよ、トントンさん凄いキレてましたよ。」
『なら、はよ帰らなあかんなぁ…。』
僕がそう言うとグルッペンは、少しやだなぁと思ってそうな顔でカフェを出ようとする。
「あ、外資系。お前にも何か奢ってやろうか?そしたら許してくれるか?」
shp「いや、俺はトントンさんにねこまんま作ってもらう約束してるんで、」
『トントンのねこまんま美味いんよなぁ…勝てへんわ。グルちゃん』
「…そうか、ならしょうがない。」
グルちゃんについて行く、彼はちょっとした路地裏を通りながら、歩いていく。
戦争の話や、はたまた違う未来の話。彼は楽しそうに話していた。
それに付き合う僕に、ショッピは面倒くさそうに他の場所を見ていた。
すると、噂話が聞こえてきたんだ。
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これからも精進して参ります!
雨音。






