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No. 2 『』 × No. 3 「」


体調不良

※ 嘔吐表現あり



No. 3 side

「 げほっ 、 」

『 初兎ちゃ~ん…😢 』

俺は絶賛風邪をひいている 。

「 そんな心配せんでもええて…w、いむくんははよ会議行き~ ? 」

『 うぅ…そうだけど 、 』

「 ほらぁ、メンバー待っとるかもよ ? 」

『 … 、 わかった 。 会議行ってくる ! でも無理しないでよね 、 ! わかった ! ? なんかあったら LINE するんだよ ? 』

「 ははっ 、 w 分かっとるよ~ 」

『 じゃあ 、 行ってきます ! 』

「 は~い、w 行ってら~ 」

ばたん

「 はぁ … けほっ 、 」

いむくんの前では弱い姿を見せたくない 。 そう思う一心で 、 さっきまで咳を我慢していた 。 やっと出ていった安心感で一気に出る 。

「 ごほっ 、 はぁ … 」

心なしか 、 熱が上がっている気がする 。 でも今は熱を測る体力すらない 。

「 くすり … 、 のも 。 」

水と一緒に流し込む 。

「 はぁ 、 ごほっ … 」

その咳を最後に意識が途切れた 。



次に目が覚めた時には、外は薄暗くなりはじめていた 。 ふとスマホを見ると 、 かなりの通知が来ていた 。

{ いきてる ? あともう少しで着くと思う ! }


いきなり目の前が歪み始める 。 今さっきまで見ていたスマホの文字が読めなくなっていく 。

「 う … ぐ 、 」

胃から何かが上ってくる気がした 。

「 げほ … うぶっ 、 」

そう思った頃にはもう遅かった 。

吐瀉物を口の中に溜めたまま 、 ゴミ箱を探すが見当たらない 。

「 ぅ”え … 、 げぼっ 、 」

口から飛び出しては止まらず 、 胃が空っぽになる勢いで吐いた 。

「 ぐずっ 、 ひぐ … いむくんっ 、 」

震える手でスマホを掴み 、 いむくんに電話する 。


No. 2 side

ぷるるる 、 ぷるるる

静かに鞄の中から音がする 。

がたごとと揺れる電車内でつり革をつかんでいたが 、 その震えには一瞬で気がついた 。

急いで確認すると 、 それは初兎ちゃんからだった 。

『 っ初兎ちゃん ! ? 』

電車内にうっすらと僕の声が響く 。

「 げほ 、 ぐずっ … いむくん … 、 はやく 、 」

… 次は○○駅 、 ○○駅です 。

『 待ってて 、 すぐ着く 。 』



No. 3 side

電話越しからも聞こえた 、 かすかな電車のアナウンス 。 確かにあれは俺ん家近くの駅の名前だ 。

「 待ってる 、 」

電話が切れた 。

その途端 、 「 この吐瀉物はどうするべきなのか 」なんて疑問が頭によぎった 。 いむくんに片付けさせるのもあれだな~なんて考えながら待っていたその時 。

がちゃ

扉の開く音がした 。

『 初兎ちゃん、!? 』

「 あー … はは 、 」

笑って誤魔化すしかなかった 。


No. 2 side

その姿はまるで 、 弱った野良兎のようだった 。 飼い主が居なく 、 戸惑いまくって 、 泥だらけになった兎 。 それと同じ感覚がした 。 服にはすこし乾いた吐瀉物がべったりとついており 、 早急に洗わなくてはいけない 。

『 一旦着替えよ 、ね ? 』

「 ぅん … 、 ごめんな 。 」

『 だーめ ! 謝らないの ! 「 ありがとう 」でしょ ? 』

謝る初兎ちゃんにそう言う 。 

「 ははっw やっぱいむくんは優しいなぁ~ ! 」

笑い声で響く 、 初兎ちゃんの部屋だった 。 

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