テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
りるん
30
3e1
33
#LAN いるま 暇72 すち みこと こさめ
ことみ
22,709
#雨乃こさめ愛され
Nanase*
21,493
6月23日。
誕生日当日。
日付が変わった瞬間から、こさめのスマホは通知で埋め尽くされていた。
「うわぁ!今年もすごいなぁ」
お祝いのメッセージを眺めながら、思わず頬が緩む。
そんな中、グループチャットに通知が入った。
◇◇◇
アフロ爆発ボーイズ(6)
前髪モッピー『今日スタジオ来れる?』
こさちゃん『来れるで👍』
ILLMA『昼な』
こさちゃん『了解なのさっ!』
◇◇◇
短いやり取りを終え、こさめはスマホを置いた。
誕生日だから何かあるかな、とは少し思った。
でも、いつも通り集まるだけかもしれない。
そんなことを考えながら、スタジオへ向かった。
スタジオの前に着く。
すると、ドアの向こうから何やら騒がしい声が聞こえてきた。
暇72「おいそれ隠せ!」
LAN「無理だって!」
みこと「ケーキそっちじゃない!」
すち「待って待って待って!」
暇72「来たぞ!!」
いるま「うるさい!!」
こさめは立ち止まった。
「……」
数秒考える。
「…あー」
だいたい理解した。
しかし。
せっかく準備してくれているのだ。
知らないフリをすることにした。
ガチャ。
「おはよ~ん!」
ドアを開ける。
全員がビクッと肩を震わせた。
「お、おはよう」
「おはよ」
「お、おう」
明らかに様子がおかしい。
しかも。
壁にはhappy birthdayの文字。
机の下からプレゼントも見えている。
クラッカーを持った手なんて半分飛び出している。
「……」
「……」
沈黙。
耐えきれず、こさめが口を開く。
「なんか今日、賑やかだね」
いるま「そ、そうか?」
「うん」
LAN「気のせいだよ」
「ふーん」
全然気のせいじゃない。
しばらくして。
こさめはわざと壁の方を見た。
「なんか文字見えるな」
暇72「文字?」
「うん」
暇72「文字なんかないぞ」
「HAPPYのH見えてるけど」
みこと「うわぁぁぁぁ!!」
慌てて隠しに行くメンバー。
こさめは吹き出しそうになるのを必死に堪えた。
さらに数分後。
「その机の下なに?」
すち「なにもない」
「プレゼント見えてるけど」
みこと「見えてない」
「見えてる」
すち「見えてない」
「見えてる」
『見えてない!』
小学生みたいな言い争いが始まった。
そしてついに。
暇72「もう無理だろこれ!」
みこと「限界!」
いるま「やるぞ!」
LAN「せーの!」
パンッ!!
クラッカーが鳴り響く。
紙吹雪が舞う。
『誕生日おめでとー!!』
ようやくサプライズが始まった。
こさめも笑顔で拍手する。
「ありがとー!」
暇72「成功だな!」
すち「大成功!」
LAN「よかったよかった!」
すると、こさめがぽつりと言った。
「でもさ」
「ん?」
「スタジオ来る前から気付いてたで」
全員が固まった。
「……は?」
「え?」
「今なんて?」
こさめは楽しそうに笑う。
「ドアの外で全部聞こえてたw」
沈黙。
数秒後。
すち「終わってるじゃねぇか!!」
LAN「誰だよ騒いでたの!」
いるま「お前だろ!」
暇72「いやお前もだろ!」
みこと「じゃあ全員だよ!」
大爆笑が起きた。
ケーキを食べながらも話題はサプライズの失敗について。
暇72「じゃあどの辺で気付いた?」
「スタジオ着いた時」
いるま「早い!」
LAN「おい!」
「風船見えてたし」
みこと「終わりだ」
「プレゼントも見えてた」
すち「終わりだ」
「HAPPY BIRTHDAYも見えてた」
「完全終了だ」
全員が机に突っ伏した。
それでも。
こんなに笑ったのは久しぶりだった。
完璧なサプライズじゃなかった。
むしろ失敗だらけだった。
だけど。
みんなが一生懸命準備してくれたことはちゃんと伝わっていた。
だからこさめは笑いながら言った。
「来年もやってな」
いるま「今度こそ成功させる」
暇72「絶対バレないからな」
「いや、たぶん無理やと思う」
LAN「なんでだよ!」
再び笑い声が響く。
その日一番大きな笑い声だった。
誕生日は祝われる日。
そして___
大好きな仲間と、どうでもいいことで笑い合える日でもあった。
コメント
1件
みぅです🤍🥀 「happy birthday」、読み終わりました…! もうね、最初から最後までずっとニヤニヤが止まらなかったです(笑) サプライズ気付いてるのに気付いてないフリするこさめ、賢いし優しいしで好きすぎる…。 しかも最後に「ドアの外で全部聞こえてたw」ってバラすの、完全に勝利の笑顔じゃないですか🥀 みんなのドタバタ感がすごく伝わってきて、読んでるこっちまで「あーもう!バレバレだよ!」ってツッコミ入れたくなりました。 ケーキと風船とプレゼント、全部見えてるのに隠そうとするメンバーも愛おしい…。 「来年もやってな」って言える関係性、尊すぎます。 完璧じゃないけど、一生懸命な気持ちがちゃんと届いてるのが伝わる、温かいお話でした🌙 3e1さん、素敵な作品をありがとうございます。