テラーノベル
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「…止めないのか。…あぁ、そこから動いたらこの引き金を引くと言ったから動けないのか」「…ナ、チ」
「…っ、動くな!…はっ、貴様らにとって私の死は…俺が死ぬ事は好都合だろう?!なのに、何でお前は…」
_そんな目をするんだ、ソビエト連邦_
「…死ぬな。なぁ、死ぬなよ」
「…」
「おい、ナチスッッ!!!」
「…ソビエト連邦」
「もう喋るなって…」
「人にも国にも、死は、訪れ、る。俺は…ケホッ、それがちょっと…早かった、だけだ」
「だから何だよ!?俺_今、お前__を一番に臨んでいない!!なぁ、何で___、__置いてお前は死ぬんだよ…っ」
もう彼奴が何て言っているか分からなくなってきた。
「…ご、めんな、それ、ん…」
「は、っ…」
「そーいや、今日は新入社員が来るんだっけか」
「仕事出来る奴が来るといいんだけどな」
「…そうだな」
いつもなら特に何も気にならないはずだ。
なのにどうして心臓が高鳴るんだろうか。
まるでずっと何かを待っていたみたいに。
コンコン、とノックされ扉が開けられる。
「失礼します、新入社員のドイツ連邦共和国と申します。よろしくお願いしま、す…?」
「…あ…?」
昔の記憶がフラッシュバックする。
ソビエト連邦が崩壊してから記憶が朧気だったが確信した。
俺は、
俺達は、
「「…ナチス/ソビエト連邦?」」
此奴に逢いたかったんだ。
「へぇ、今ではロシアと言うのですね」
「嗚呼。そっちこそ、ドイツって言うんだな」
「改めてこれからよろしくお願いします、ロシアさん」
「嗚呼、よろしく。…の前に、その敬語とさん呼びやめろ。らしくねぇぞ、ナチス」
「…!…ふ、やはりそうだな。お前はあまり変わっていないな。変わったと言うなら見た目だろうか」
「あぁ、今も一部赤は残っているが確かに変わったな」
「ソビエト連((」
「ソビエト。」
「…ソビエト。お前は、囚われてしまったのか、あの日に。」
「…そうだな、嗚呼。そうだ。……あぁ、思い出したらやっぱり嫌だ。あんな結末、何度も受け入れてくれる俺だと思うなよ?ナチス」
「は?一体何のことだ」
「やり直す。…独ソ戦も、第二次世界大戦なんて起こさせねぇよ。もしお前が覚えていようが覚えていなかろうが俺はやり遂げる。…今回は覚えていてくれよ、ナチス」
「…俺はソビエト連邦。お前はなんて言う?」
「…ナチスだ。また会ったな、ソビエト」
「?何の事だ?まぁいいや。それよりも、これからよろしくな!」
…うそつき
…俺だけが覚えていて、どうしろって言うんだよ、なぁ
ソビエト…
「だから何だよ。俺は今、お前を一番に臨んでいない。なぁ、何でいつも、鬱陶しい程に俺に纏わりつく」
…これでいいんだろう?ソビエト。
お前が、心置き無く俺を殺して忘れるには。
なんて悪趣味な役割を俺に任せるんだ彼奴。後できっちり請求してやる。
「…何でいつも鬱陶しい程にお前に纏わりつく、だったか。…ははっ、何でだろうな?もしかしたらお前のことが好きになってしまったのかもしれないな」
「は?」
「すまないな。だが大丈夫だ、安心しろ。お前は今から俺のことを忘れられる。だからもう俺を気に掛けることなんて…」
「…ナチ」
その言葉に思わず下がりかけていた顔が上がる。
「…何で、その呼び方…」
「…ナチス」
「…そび、えと…?」
なんで、その呼び方を知っている?
まさか、最初から記憶を…?いや、それなら隠す必要なんて何処にも…
「…やっと隙を見せてくれたな。まさかお前を嫌うフリをすると思わなかったが」
ヤバい、この声は明らかに怒っている。
流石にこれは予想していなかった。
このままだと彼奴の包囲網の範囲に…
「もう遅ぇよ、ナチス。」
_最初から既に俺の包囲網の範囲だ_
「ま、さか…」
「嗚呼。最初に出会ったあの時から全て俺達の包囲網の範囲だ。はははっ!俺がお前を嫌って俺が殺すとでも思ったか?」
「俺、達…?それに、お前は完全に俺を嫌ってたはずだ!なのになんで…」
「まずは一つ目の問いに答える。俺だけじゃないってのに疑問を持つのナチらしいな♡
んで、この計画者は俺だけじゃねぇ。日帝やイタ王もだ」
「彼奴らも…!?」
「ま、上手く隠してくれていたようだな。あのナチ相手でも気付かれないように、な。んで二つ目の問いに答える。俺が完全にお前を嫌っていたはずだと言っていたが…ナチ、俺になにか仕込んでたのか?自信を持っているみたいだったからな」
「…いや、第一印象で変な奴という印象を持たせてそっから冷たく接して嫌って貰うつもりだったんだが…」
「あー、俺がナチの想像的にやってたからか。ははっ、光栄だな」
「俺にとっては最悪だがな」
「彼奴らももう既に捕まってるだろ。帰ろうぜ、ナチ」
「…はぁ、思えばお前はそんな奴だったな」
「それってどういう…」
「帰るか、ソビエト」
「…嗚呼」
「…?」
「これでずぅっといっしょだな、ナチ!♡」
「…そうだな、ソビエト♡」
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