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🐴×🐊**「匂いと香りと」**
「一服してくるわ。」
「ん、」
「ゆうまいくぞ!」
ちょっと待ってくださいよ~とか喚いてる俺の彼氏。
「あ、やまと今日編集じゃないよね。」
「うん。」
「うちきて。」
「わかった。」
ゆうままだー?というひゅうがの声に走っていくゆうまの背中を見送り俺はガッツポーズをする。
「しゃあ!」
「ふっ、よかったな。」
「鼻で笑うなよー!」
ゆうたに鼻で笑われたことはおいといて、ホントに嬉しい。
「お邪魔しまーす。」
あれから数時間が経ったいま、待ちに待った ゆうまの家へお邪魔した。
「どうぞどうぞ。」
「お茶いれるからその辺座っといて。」
「うん。」
ソファはゆうまの匂いがするから、俺の一番好きな場所だった。
「やまとそのソファ好きね。」
優しく笑ってくれるゆうまももちろん大好きだけどね。
「うん。」
何回かなんでそんなにソファが好きなのか聞かれたことがあったが、秘密と言って隠し通してきた。
「はい。ぬるめだから飲みやすいと思う。」
「ありがとう。」
こういうちょっとした気遣いができるところも大好き。
「やまと香水変えた?」
「うん。わかる?」
「うん。でも、前の方がいいな。」
「その方が、すぐにやまとって気づけそう。」
…彼氏がイケメン過ぎて辛い、というとはこういうことなのだろうか。
「俺、やまとの香り好きだからさ。」
「…俺がソファ好きな理由、教えてあげる。」
「ゆうまの匂い、いっぱいするから。」
ゆうまはポカーンとしてた。
かと思ったら、
「やまと、顔真っ赤。」
って笑ってきた。
「ばかっ。」
「当分、たばこはやめれないかな、俺。」
やっぱりゆうまイケメンだなってたくさん実感した日になった。