🇯🇵「はぁぁ”…….疲れた。」
帰り道、自動販売機でエナドリを買おうと、ため息を漏らす。
時刻はもう2時。
今日はいつもより早い時間だが、自分への疲労は相変わらずしんどいものだった。
🇯🇵「一体何時まで、仕事をさせるつもりなんだよ…..」
公園にあるベンチに腰掛け、休む。
🇯🇵「こういう時に、アメリカさんが来てくれたらな…..」
そこで私の意識は夢の中へ落ちた。
???「……….丁度良いところに♡」
寝付いてから3時間ほどだっただろうか、とても暗い部屋の中で、私は目を覚ました。
🇯🇵「 ……..ん……?此処何処……….?」
私はベッドに1人寝ていて、手には鎖が付いている。
手を上げれば、ジャラジャラと鎖の音が鳴り、部屋に響く。
🇯🇵「….は…..?何これ…..」
そう困惑している時、部屋の扉が開いた。
咄嗟に身構えたその時、私の知っている匂いがした。
🇺🇸「hey、目覚めはどうだ、日本。」
アメリカさんか、と思い不覚ににも安心してしまった。
しかし、よく考えてみれば、自分は公園のベンチで寝ていたはず。
じゃあ、何故私は此処にいる?
わからないことだらけで、困っている私の元に、アメリカさんが隣に座ってきた。
🇯🇵「何故….私は此処に……?」
恐る恐る、今一番聞きたいことを聞いた。
🇺🇸「お前が自分から来たんだぜ?」
思っていた返事とは全く正反対だった。
私が自分の足で、此処まで来れるとは思わない。
公園から歩いて3km。私の家は歩いてすぐなのに、わざわざ遠いこの家に来るなんて無意味になる。
どれだけ考えても、自分で歩いて行った記憶なんて無い。
でも、アメリカさんがそう言っているならそうなのかなとその時は安心してしまった。
🇯🇵「そうでしたか…..それはご迷惑をおかけしました。」
🇺🇸「構わない、疲れてるんだろ、ゆっくり休めよ。」
🇯🇵「…..有難う御座います。」
優しいな、と思ったが、よくよく考えてみれば何故私は鎖をつけられているのだろうと、
不思議に思った。
部屋を出ようとするアメリカさんに聞こうと思ったが、もう遅かった。
🇯🇵「…..あ……、後で聞こう…..」
相手を休ませたいのに、鎖をつける意味があるのだろうか。
自分の家に帰れば良いものを、何故わざわざ遠いアメリカさんの家に来たのだろうか。
不可解な事で、頭が埋め尽くされていた。
もう一度、ベッドに転んでぼーっとしていると、ずっと此処にいたいような気がして
帰らなくても良いか、とも思ってしまった。
部屋のノックが鳴って、
🇺🇸「飯だ。食べれるか?」
どうやらアメリカさんがご飯を作ってくれたみたいだ。
ご飯を私の元まで持ってきて、食べさせようとする。
まるで私を病人扱いするように。
🇯🇵「自分で食べれますので、お気になさらず。」
🇺🇸「手が塞がってんのに、どうやって食べるんだよ。」
🇯🇵「なら外してもらっても…..」
🇺🇸「それは駄目だ。」
理不尽だとは思ったが、そこまで言うなら何か理由があるだろうと思い、その日はアメリカさんに
食べさせてもらった。
🇯🇵「…..おいしい…..!」
🇺🇸「…!..だろ!良かったぜ、日本の口にあって!」
ニコニコと微笑むアメリカさんを見て私も微笑んだ。
その時にアメリカさんに良くしてもらっている事がとても嬉しくて嬉しくて、
私はいつの間にか、アメリカさんの手を握っていた。
🇺🇸「……!!、ど、どうしたんだ?日本。」
🇯🇵「あの….アメリカさん……」
なんだ、と言うようにアメリカさんが首を傾げる。
私は顔を合わせられずに、
🇯🇵「もう少し…..居てもいいですか。あと三日くらい….」
本当はずっと此処に居たいが、それでは迷惑になると思い、やや短くお願いした。
すると、自分より大きな手が私の手を包む。
🇺🇸「ずっと居てくれても良い。ずっと居てくれ。」
少し顔を赤らめてそう話すアメリカさんはいつもとは違う様子だった。
本当ならば此処で恐怖を感じるはずだが、私にはそんな感情は浮かんではいなかった。
とても嬉しかった。多分私、アメリカさんの事が好きなんだと思った。
スルスルと、アメリカさんの手が私の頬を伝わり、くい、と顎を上げさせられた。
それから考える間も無く私に口付けをした。
味なんて無いはずなのに、甘くて甘くて、体が火照る。
🇺🇸「…..日本、抱いてもいいか。」
優しく、耳をくすぐる様な声でそう言われる。
🇯🇵「….優しくしてくださいね。」
🇺🇸「勿論。」
優しく服を脱がされ、返答した時には思いなんてしなかった羞恥心が今私の頭を通る。
🇺🇸「俺の事だけ見てろ。他は考えるな。」
そうやって私の心を奪う。
なんて罪深い人なんだろう。
ゆっくりと押し倒され、胸の音がうるさい程鳴る。
アメリカさんは私の事を愛してくれているんだろうか。
この思いは私だけなんだろうか。
でもそれはただの思い込みにしか過ぎなかった。
🇺🇸「ッ … にほ..ッ ん、愛してるぞ。大好きだ。だから俺だけを見てくれ。お願いだから.. ッ」
🇯🇵「ぁ”ッ 、もちろ…ッ ん、私も愛してます ッ、」
アメリカさんは私の事を誰よりも愛していると言ってくれた。
嬉しい。
本当に。
例えどんな扱いをされても、この人なら大丈夫な気がする。とさえ思ってしまった。
あゝ、貴方は何処まで私を依存させるつもりなんですか。
コメント
1件
共依存だぁ~ーー!!!