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今回も本当に神✨でした!!私、マホロア推しなので本編にがっつり関わってきてくれて嬉しいです!!!!!横にあるマホロアの人形5度見くらいしてしまいましたww
今日の昼頃…..
「うわぁぁぁ!ダメタ!即死コンボやめてぇぇぇぇ!!」
「オラッ!終わりだ!」
カービィとダークメタナイトの声が響く、そう、僕の家で。
〜GAME SET〜
という言葉と共にテレビ画面がとじる。
「はぁ…ダメタ強いよお…」
カービィが頬を膨らませながら言う。
「お前が弱いだけだろ」
横目でカービィを見て言った。
ゴンッ
「僕の家で、何やってんの…」
思わず手に持っていた剣を落としてしまった。ゆかに穴ができる。
今は昼の2時。僕がメタナイトとの稽古を終えて、家に帰ってきた時…こいつらがいた。
勝手に家に上がった上、スマ〇ラをしている。
「何がって、見りゃわかるじゃん!」
カービィの無邪気な笑顔に何かがプツリとキレそうになった。だが抑えた…
「なんだよ、分からない…」
そこらにはお菓子が散らばって、ジュースが置いてあった。そしてカービィの私物のワープスターが、
これから何を察しろと言うのだろうか、
しばらく沈黙が続いた、
「はぁ、鈍感だな、」
ダークメタナイトにそう言われ頭に血が登りかける。
「こっちの立場になって考えてくれ…こんなんでわかるか、普通に迷惑だっての!」
僕は剣を床から抜きながら言う。
カービィがニタッと笑って、
「じゃあ教えてあげる!今日は…」
「おい!バカ…!!!」
咄嗟にダークメタナイトはカービィの口を抑える。その顔にはこいつには似合わない笑顔が浮かんでいる。笑顔にしてはぎこちないが、
「なんだよ…気色の悪い…」
「なんでもねーよ、」(この馬鹿野郎!!)
笑顔をひきつらせながらカービィを睨む。
さっきまでン”ン”〜!!と、叫んでいたカービィもダークメタナイトの目付きにびびったのか、静かになった。
沈黙が流れる。
「ダメ、タ…息、出来ない…」
「あっ、悪ぃ…」
この沈黙の中、先に言葉を発したのがカービィになった。
ダークメタナイトは気まずいのか、何もいえず、頭が真っ白になっていた。そしてカービィの口を封じていたことを忘れていたようだ。
2人の視線がこっちに集まる。何を言いたいのかさっぱり分からないが、さっきから気味が悪いのは変わらない。
この空気が嫌になり、逃げる方法はないかとよそを見た。
すると、タオルが目に入り…
「もういいよ、僕シャワー浴びる、」
汗もかいていたしちょうど良かった。
タオルを手に取り、お風呂のドアノブに触れる。
「そこら辺片付けとけよ…気分悪ぃ。それにもう変なことすんなよな、」
剣幕な表情で訴えかける。こんなこと言っても意味はないだろうが…少しでも良くなればそれでいいだろう。
バンッ!とドアをしめる。
カービィの体がピクッとした。
口調はマシだったものの、あの僕の態度からしてビビってしまったようだ。
カービィは横から視線を感じ、ゆっくりと左を向くと…ダークメタナイトの顔がどデカくカービィの目にうつった。
「わぁ!!!」
カービィは怖かったのか、後ずさりする。
ダークメタナイトが口を開いた。
「バカ野郎!!バレたらどーすんだ!!ちゃんと考えろ!そうじゃないと、今までたてた”計画”が台無しだろ!!」
ダークメタナイトの叫び声がお風呂からも聞こえた。でも内容は聞こえなかった、
「ご、ごめん…!秘密事、苦手なんだ…」
カービィがあたふたしながら言う。
そう、計画。
〜計画〜
ゼロカービィのお誕生日祝い!
場所:ゼロカービィの家
時間:17:00〜
みんなで祝って、メタナイトとのキスで幕をとじる。この後はお二人の時間…
メンバー:ゼロカービィ、カービィ、ダメタ、メタナイト、etc…
大成功させよう!!
といったものだ。
一ヶ月前から準備していた、大成功させるために!!
そのためにメタナイトもゼロカービィから色々聞いていたみたいで、
欲しいものが仮面らしい。
誕生日で仮面をプレゼントなんて、なんだか足りない気がして…だから、メタナイトは直々から他のプレゼントをあげるみたい、
(あついお二人さん…笑)
一方ゼロカービィは、
「ほんとに何やってんだか…ひとん家で、 でも……」
少し口角が上がった。嬉しかったのだ…
ふだん人見知りだった僕、今だってそうかもしれない。友達なんていた事もなかった、どう対応したらいいのか分からなかった。けど、カービィと出会って変わった。
僕は別の次元のもう1人のカービィ、まさか自分がもうひとりいるとは思いもしなかったし、それにこんなにも明るくて、元気なあいつ、たまに腹が立つが、羨ましく思う自分がいる。
今まで1人だった。何もかも自分でこなしてきて、友達なんてものいらないと思っていた。でも、この考えを変えてくれた人がいる。
そう、メタナイトだ。
メタナイトは多くもの部下を引き連れ、信頼され、関係も豊富だった。とても強く、正義感の強い騎士。いつの日か僕は、そんなメタナイトに惚れてしまったのだ、
僕が初めてメタナイトに決闘を申し込んだ日、その時の僕はとても未熟で、弱くて、メタナイトにかなう強さではなかった。
何度負けて立ち向かっても…ぼくは負け続けた。
僕が負ける結果が当たり前のようになってきていた時、
「…なぜそなたはそんなに私と戦いたがる?何度立ち向かっても同じだ、私には勝てないぞ」
「…強くなりたい…これじゃダメか、?」
「……強くなりたいという姿勢は認めるが、戦いとしての意識ができていない。
そなたはなぜ強くなりたいと願う?」
「…1人で生きていくため、」
「1人?」
「一人で生きて一人で死ぬ、友達なんていらないんだ…何もかも一人でこなしてみせる」
「はぁ…そなたを少しは見直していたのだが、見当違いのようだな。」
「なんだよ、何が言いたい… 」
メタナイトはそういい去っていった。
僕はその時、何も言えず、じっとしていることしか出来なかった…
そして、その日からぼくは夢を見るようになった。友と遊んでいる夢を…
その時の友の様子は、今になってよく覚えていないがピンク色の奴と、メタナイト。
僕はこの夢を見る度考えた。僕には友と呼べる相手が必要なのか、一人では強くなれないのか…
そして僕は行動に出た。
またしても、戦いに負けたあと…
「……メタナイト、」
「まだ戦うか…?」
「…メタナイトが言ったことについて少し考えた。」
「…」
「….僕には友達という存在が必要ということに、、、気付かされた。……だ、だから…
「………、いいだろう。私の思いが通じたのなら,」
「…ありがとう….。
(初めての体験だ…これが友達作りというものか、こんなに緊張するもんなのか…)」
メタナイトが優しく微笑んだ。仮面越しでも表情は分かった。
メタナイトはマントをたなびかせ、こちらに背を向け、去っていった。
そして今に至る。なぜメタナイトと好き同士になったのかはよく分からない。
だが、僕を変えてくれたメタナイトは、憧れの存在であり、恋心を抱く存在でもある。
「…メタナイト、」
ボソッとつぶやいた。
僕がお風呂から上がると、あいつらはまだゲームをしていた。相変わらずのやかましさ、耳が痛くなる…でもこの空間は嫌いじゃない、
「…なぁ、僕もまぜて、」
そう言って、ダークメタナイトのコントローラーを奪う。
「おい、なんでおれのとんだよ…」
ダークメタナイトがムスッとしながら聞いてきた。
「僕はスマ〇ラ弱いの、ダメタと戦ったらすぐに負けちゃうよ…」
ダークメタナイトは納得していないように見えたが、それ以上は何も言わずそっぽ向いて、もっとムスッとした。
そして僕は使うキャラをメタナイトにせんたくした。
すると2人の視線がまた僕に集まる。
カービィが首をかしげる。
「ゼロカービィってメタナイト使ってたっけ?デデデじゃなかった?」
僕は、ん?と思い、画面を見ると自分が選んだキャラのところにメタナイトが表示されていた。
ハッ、とした。ふだん自分はメタナイトを使わない。カービィをメインに使っているが、メタナイトのことを考えていたために、
(まずい、メタナイトこと考えてたから…//)
僕は誤魔化すための理由を即座に考えた、そして…
「べ、べべ別に、他のキャラを使ってみようとしてるだけだ…!そ、それに使ってるのはデデデじゃない、!」
しっかり誤魔化せているだろうか、ドキドキしていると、
ダークメタナイトが思いっきり吹き出した。
「ブッ..ハハ!おま、どうせメタナイトのこと考えてたんだろ!何が他のキャラを使おうだ?!嘘が下手なんだよ!」
ダークメタナイトはそんなに面白いのか?と思うほど笑っていた。
正直ダークメタナイトに確信をつかれ、一瞬顔に動揺がはしる。
「ち、違う!誤解だ!」
必死に隠そうとするがダークメタナイトには通用しない…
(やっちゃった…恥ずかしい…)
心の中で恥ずかしい気持ちがうずまく。
この僕にとって気まずい空気をなんとかしようと思い…
「もういいだろ、やろうぜ…」
僕は顔を赤くしながらスタートボタンを押した。
「ヤッターー!!僕のかちぃ!」
カービィが僕のベットに飛び乗ってジャンプしながら言った。コントローラーは投げられて窓ぎわに転がっていた。
「おめぇ…めちゃクソ弱ぇな…」
ダークメタナイトにドン引かれ、手に持っていたコントローラーを押しつぶしそうになった。
「うるさい、弱くて悪かったな…」
ピキッ…
どこからか音がした。僕はあたりを見回す。
ジャンプしていたカービィは動きをやめ、下を見て顔を青ざめていた。
「…ベットが鳴いた…」
カービィはぎこちない笑顔を浮かべながら言った。
1,2秒間があいた。
「ブッハハハハ!!何してんだよ!」
ツボに入ったのかひっくり返るほど笑うダークメタナイト。
「勝手に遊びに来て、部屋も汚して、おまけにベットも壊すのかよ!まったく…」
僕がため息まじりに言った。でも、ダークメタナイトが笑いすぎるのも、分からなくはない…だって正直僕だって笑いそうだから…笑
「フフッ笑、まったく、はしゃぎすぎだっての。」
上手く笑えているか分からないが自然と笑みがこぼれた。
「ダーク様…!ダーク様!! 」
この声はシャドー。何故か急いでいるように見える。どうしたのだろうか、
「どうした、?」
ダークメタナイトがシャドーに聞く。
すると………
「メ、メタナイト様が…!マホロアに連れ去られました!!」
僕はそれを聞いた瞬間、表情をこわばらせ、周りの雑音も聞こえなくなった…
そして、握っていたコントローラーを床に落としてしまった。
(メ、メタナイト…)
「マホロアがメタナイト様を気絶させて、そのまま…!!」
シャドーの話を聞くに、マホロアはメタナイトの後ろからトンッ、としたという。(気絶しました…)
それを通りすがりで見てしまったようだ…
意外だな…いつも悪ふざけをする時、もっと大がかりなのに…
僕がそう考えていると、
「マホロアまたかぁ。ハァ…懲りないねぇ…」
カービィが呆れながら言う。自分が投げたコントローラーを拾って、ゲームの電源を切った。
ダークメタナイトが立ち上がった。
「マホロアに対する怒りはみんな同じだな、めんどくさいが、いっちょ助けに行ってやるか。」
ダークメタナイトは後ろを振り返り、僕たちを見ながら言った。
意外にも2人の状況の飲み込みが早くて、びっくりした。
そして、カービィと僕は顔を見合せながら、同時に頷き、
「当たり前だよ!」「絶対にメタナイトを助け出す!」
と言った。
そして…
メタナイトを助けることを決意した。
「さてさて、ローアに来てみたはいいけど、作戦はどうする?」
僕が聞いた。マホロアはああ見えてかなり手強い。無計画でローアに入るのは危険だ。だからある程度作戦を練っといた方がいいと思った。
「…えっと…まず3人に別れてメタナイトを探そう。」
カービィが左を指さして言った。
「僕が左の方に行く。ダメタは右、ゼロカービィはまっすぐ行って。」
「了解だ、見つけ出そうぜ…」
カービィは使命感が出たのか、さっきはちゃらけていた時とは大違いだ。
ぼくはそんなカービィを見て、少しやる気が出た。
(絶対メタナイトを助けて見せる…!どんなことがあっても。)
僕はそう心に誓った。
そして、みんなは進むべき方向へと足を動かした。そして僕も…
まっすぐ行った時のこと…
僕は顔をしかめた。その理由は…
「何だここ…すごく不気味…」
この廊下のような道、明かりはついているが照明の色が青気味で暗い…
怪しい匂いがするが、マホロアらしいなとも思う。
正直言うと、廊下はとても綺麗だった。絵画が飾ってあったり、窓のところには薄いレースのカーテン、それに、多肉植物も置いてあった。
換気をしているのか、窓を開けており、常時とても気持ちのいい涼しい風が入ってくる。
床にはガラス面が一面に敷き詰められていて、下からはCG映像のような魚たちが泳ぎ回っていた。
(デザインもいいし…マホロアらしいな。最先端の技術を使ってる…)
ここが船ということを忘れてしまいそうだ…
でも油断は禁物。
床のガラスが割れて僕が魚の餌食になってしまうかもしれないし、絵画が意志を持ってて僕を後ろから殴りかかってくるかもしれない…
マホロアのことだ、あるかもしれない。
とにかく気を引き締めて行こう。僕はそう決めた。
僕は剣を取り出し、色々なところに注意を払いながらゆっくりと奥のドアへと歩いていった。
そして、やっとドアの前まで来た。意外となんの罠もなく、内心びっくりしていた、
そのドアには…
〜秘密の部屋〜誰も入っちゃダメダヨ…
と手書きで書いてあった。
“誰も入っちゃダメ”が余計怪しさを増させた。それに禁止されたら入ってみたくなるのが僕の気持ちだ。
(メタナイトが囚われている場所にしてはありきたりすぎるか…?だがまっすぐの道に他に心当たりのある場所はなかった、)
ふぅ、と息をはいた。
「…入ってみるか…」
僕は決意を決め、ドアノブに手をかざす。
すると、自動で内開きのドアが開いた。
その部屋は真っ暗で何も見えなかった。だが、僕が部屋に足を踏み入れた時…部屋の照明が1部に降り注がれた。
そして目にうつったのは衝撃的なものだった。
手足が縛られ、目隠しに、口輪……
メタナイトが悲惨な状態で台に縛られていた。
ぼくは持っていた剣を床に落とした。
「メ、メタナイト…!!」
僕が呼びかけ、駆け寄る。そして急いで口輪を外した。
「ゼ、ゼロカービィ…すまない…」
メタナイトは謝ってきた。
僕の心がズクンと、鳴る。
僕は目の周りがじんわりと熱くなるのを感じた。
「何謝ってんだよ…!僕の方こそ、早く助けに来れたら良かったのに…!!ごめん、ごめんなさい、メタナイト…!」
僕がメタナイトに抱きついた。
すると、メタナイトも僕を包み込むように抱きしめてくれた。
そしてメタナイトは僕を剥がして見つめ、
僕もメタナイトを見つめた。
自然とお互いの視線が口をみる。
とてもドキドキしていた、鼓動が高まる。
メタナイトが目を閉じて、僕に近づく。
僕はメタナイトに身を委ね、目を閉じた。
そして、
ただくちびるが合わさるキスをした…
すぐに終わってしまった。
僕がん…?と思い、メタナイトの目を見ると、
「…かわいいやつめ…//」
メタナイトに微笑みながらそう言われ、恥ずかしさが最高超に達した。
(期待してしまってた…//)
僕がそう思い、顔を赤らめていると、
「ここはローア、マホロアだっている。危ない、この続きは帰ってからでいいな…?」
メタナイトは装備を体につけながら言う。
「りょ、了解…///」
僕とメタナイトはどのように脱出するか考え、何事もなかったかのようにドアから逃げようということになった。
部屋から出た後、カービィたちと合流して、すぐにローアから逃げ去る。
僕とメタナイトは目を合わせて、同時に頷いた。
僕とメタナイトがその部屋から逃げようと、ドアの前に行くと…
ガシャッ…
急にドアが閉まってしまった。警告音が部屋に響いて、これまで普通だった部屋の電気も赤く点滅し始めた。
何となくまずい状況だ…
僕とメタナイトは背を向けあって、戦いの姿勢に出る。
すると奥から声が聞こえた。
「ブラボーブラボー。よくメタナイトを見つけることが出来タネ、ゼロカービィ…」
マホロアが出てきた。マホロアは手を叩きながらゆっくりと、
「よくも…メタナイトを酷い目に合わせたな…!今度こそ、お前を倒す!!」
マホロアに剣で指した。(ちょっと語弊がありますね…)
メタナイトは僕を抑え、
「そう焦るな…相手はマホロア。気を抜くなよ…」
小声で僕に言った。
僕はあまり納得行かなかったが、メタナイトに従った。
マホロアが意外そうに言う。
「アレ?来ないノ?じゃあ、僕から行くよ…!」
するとマホロアは手に何かをため始めた。すごく力んでいるように見え、なにかやばいものが来る気がして、剣でそれを斬ろうと思い、構えた。
1歩足を後ろに下げて、
「こい…!!」
僕は叫んだ。
「ハァ!!」
マホロアは手を一気に前にかざした。
僕は剣を振りかざした。
だが、何も来なかった。
(え?)
僕が目を見開いていると…
「アハハハ!!何か来ると思ったのカイ?ほら!なんにもないヨォ?!」
マホロアは僕を見て面白がって、両手で僕に手をふりふりと振った。
このマホロアの行動は僕を煽っている他ないだろう…
僕はカチンときて…
「この僕を、ナメるな!」
そう言い、マホロアに切りかかろうとすると、
またしてもメタナイトが止めた。
僕はメタナイトがなぜ僕を止めるのか全くもって分からなかった。
「なぜ止めるんだ!メタナイト!」
「君は…もっと、その、、考えろ…」
メタナイトの意味深な回答に、本当にメタナイトなのか疑ってしまうほど違和感を感じた。
分からなくても、メタナイトが言ったことなのだ…また僕はメタナイトに従うことにした…
「オット…?仲間割れカイ?だめダヨォ…?」
マホロアは口を隠しながらクスクス笑った。
「これはお仕置だと思ってネ?…」
マホロアはどこから取り出したか分からないスイッチをポチッと押した。
僕は息を飲んだ…
すると、上の方からガンッと金属音がし、上を見ると…
上から何かが落ちてくるのを感じた…
それは、檻だった…
僕は逃げる暇もなく、その場に立ち尽くしていると…
横からメタナイトが僕を突き飛ばした。
「あっ…」
僕は突き飛ばされた勢いで背中を強打したが、それよりも…
「メタナイト…!!」
ドガッ…
メタナイトが檻の中に捕まってしまった…
マホロアは予想外の展開に目を丸くしているようだ。
「ゼロカービィの代わりにメタナイトが捕まってしまったナァ…計画と違うじゃないカ!」
マホロアはだまって考え込んだ。
僕は見たくない状況を目の当たりにした…
メタナイトが檻の中に入っていた。
僕は足を引きずりながら檻の前まで行った。
「メタナイト…!!僕のせいで!!」
僕が目に涙を浮かべながら、檻を剣で攻撃した…だが壊れる気配がない、
ヤケクソになり、最終的には殴ることしか出来なくなった…
「ゼロカービィ、」
メタナイトが僕の名前を呼んだ。
僕が俯いていた顔をあげると、
「ゼロカービィ、君のせいじゃない…だから、もう泣くな…。私まで目が潤んでくるだろう…」
メタナイトは檻の柱の隙間から手を出し、僕の頭をポンポンとした。メタナイトは悲しそうに笑っていた…
僕はそんなメタナイトを見て、心がドクッっとした。
そして、僕は涙をぬぐい、マホロアをまっすぐ見つめた。
「絶対にお前を倒す…」
「アラアラ、そんなこわーい顔しなイデ…?かわいい顔が台無しだヨォ?」
マホロアはいやらしく笑い、また僕を小馬鹿にしてくる。
売られた喧嘩は大人らしく対応するのがメタナイト…でも僕は我慢できない…お子ちゃまなんだ、
でも、今はお子ちゃまでもいい、大人らしくいなくていい、だから、この忌々しいマホロアを倒す…それが今の僕の試練。
僕は剣を構え、マホロアを見つめる。
「行くぞ…覚悟しろ!マホロア!」
僕はマホロアに飛びかかった。
僕がマホロアにたち向かってから、もうどれくらいたったのだろう、
頭がズキズキして、身体中が痛い。
辺りがぼやけて見え、キーンという音が耳に鳴り響く…
「…ロカービィ、ゼロカービィ…!!」
誰かが僕の名前を呼ぶ、反応しなければいけないのに…体力もなく、なにも出来ない…
マホロアは倒れていたぼくの近くまでやって来て言う。
「もう終わりナノ?へぇ…」
マホロアは残念そうに僕の頭をつかみ、無理やり起き上がらせる。
身体中が傷だらけで動くだけでも痛いのに、無理やり起き上がらされては傷口が開いて、もっと痛い…
「やめ、ろ…!は、なせ…」
僕はもがき、頭から手をどかせる。
なんとか自力で立ち、マホロアをにらむ。
僕は口を噛み締め、決意した…
「もう、僕は…どうなってもいい……だから、メタナイトは、逃がしてやってくれ…お願いだ、、、」
こんな事言うのはすっごく情けなくて、本来なら口が裂けても言いたくなかったのだが、もうマホロアと戦えそうにないし、
こんな状況、、言うしかなかった…
僕は下を向き、拳を握りしめた。
「ゼロカービィらしくないネ…まぁ、その条件は悪くない…
メタナイトは逃がしてあげる…けど、ゼロカービィ?君にはたっぷりイタズラしてあげるからネ?//」
マホロアはメタナイトを逃がすためのスイッチを投げた。
僕は急すぎてスイッチがどこに投げられていたか見ることが出来なかった。
「君がボクのイタズラに耐えられたらあのスイッチを取っていいことにするヨ、」
マホロアは口を手で隠しながらクスクスと笑う。
「イタズラでも…なんでもいいから、早くしろ…」
僕はメタナイトをいち早く逃がしてやりたい、そんな気持ちでいっぱいだった。
だが、メタナイトがこれを許すわけがなく、
「何言っているんだ!ゼロカービィ!私などおいて早く逃げるんだ!」
メタナイトが檻の柱をつかみながら僕に訴えかけた。
「メタナイト…」
僕はメタナイトの方を向いて、
「僕のことは、心配要らないから、大丈夫。」
ちゃんと笑えているだろうか…口角が上がっているだけではないだろうか…
そして僕はまた前を向いた。
「さぁ、こっちへおいで…ゼロカービィ…」
マホロアが腕を広げて僕を抱きしめる。
僕はそれを引き剥がしたかったが、
(もし引き剥がしたら、マホロアはメタナイトを逃がさなくなるかもしれない。)
と思い、我慢をした。
マホロアは僕の頭のところにキスを落とす。
「さぁ…イタズラの始まりだ♪」
マホロアは僕を台に縛り付けた。縄が傷口に入ってすごく痛いのだが、感情を無にするよう、自分なりに頑張っている…
僕が縛られている上にマホロアがのり、僕に覆いかぶさる体制になった。
顔と顔が近くて、不意にもドキッとしてしまった自分が少し嫌になる…
見つめあっている時間…僕はずっとマホロアを睨み続けた、
そしてマホロアはニヤリといやらしく笑い、手で僕の股を触り始めた。
「?!な、なにして…!」
「ナニって…イタズラダヨォ?」
僕はてっきりムチなどで叩かれるのかと思っていたため、マホロアの行動に驚愕してしまった。
それに…いじるのが上手くて…感じたくないのに、感じてしまう。
「あぅ..//!動かさないでぇ、//…ダメ、だって…」
僕の中で指が暴れて、体が反応してしまう。
指を伸ばしたまま奥まで入れて、指を曲げて手前に引っ張る…指先が僕の弱い所をついて、
今にもイきそうなのだが、僕は我慢した。イったら負けだと思ったから…
僕は声を出さぬよう、くちびるを噛み締め、目を手でおおった。
「… 」
マホロアは僕を見て、またニヤリと笑う。
そしてもう片方の手で僕の栗を二本指でつまんだ。
「ちょっ…//!…いじるな//! ん”ん…!!」
僕は今まで我慢していた性欲を一気に吐き出してしまった。
息の荒い僕を差し置いて、マホロアはどんどんとおもちゃを出してゆく。その量に僕は圧倒した。
(これで僕は犯されちゃうの…?)
僕は心臓の音が激しくなるのを感じる。
マホロアはぼくの顔を覗き込んだ。
「なんだ、もうヘトヘトナノ?これからが楽しいのに…//」
するとマホロアはバ〇ブのスイッチを入れた。
そして僕の中に入れようとする。
「もう…!無理、!体がもたない…!!」
僕が訴えかけても、マホロアは耳を傾けようともしなかった。
(僕はもう、何も出来なくなるんだ…)
バ〇ブの先が入口に差し掛かった時…
バンッ…
今までしまっていたドアがあいた。
ドアはぶち破られ、とても破損している。
そこからカービィとダークメタナイトが入ってきた。
そして、ダークメタナイトが僕を指さした。
「みろ!ゼロカービィが!」
「カ、カービィ…」
僕は助けに来てもらったという安心感で、そのまま目を閉じ、眠りに着いてしまった。
僕は目が覚め、体を起こした。
ぼやけた目で見えるのは、真っ白な世界…雑音のひとつも耳に入らないそんな場所だった、
僕は立ち上がり、自分の体を見た。傷だらけだった体が、治っていて…少し違和感を覚える。
それに、ここはどこなのだろう……
もしかして、僕…死んじゃったの…?
「ゼロカービィ!」
僕を呼ぶ声が背後から聞こえ…僕は後ろを振り返る。
そこにはカービィ、メタナイトを初めとするたくさんの”友達”がいた。
僕はそれを見た瞬間、目から大粒の涙がポロリと流れ落ちた。
それと同時に、孤独だった人生に終止符が打たれるように、僕の心は、固く結ばれた鎖から解き放たれた。
「っ…!カ、カービィ…!!!」
僕はカービィに抱きついた。そして、今までしてこなかった大号泣をした…
カービィは僕を手で撫でて、何も言わず、ただ僕に合わせてくれた。
カービィは僕を剥がし、僕を見つめる。
僕は泣き顔を見られるのが少し恥ずかしかったから下を向いていた。
「ゼロカービィ、僕を見て。」
ぼくが俯いていた顔をあげる。
カービィは微笑み、こう言った。
「…もうひとりじゃないよ。」
〜END〜
この小説を作って欲しいと言われてから2ヶ月以上経ってしまいました…すみません、
最後のオチは、ゼロカービィ達がいるのはゼロカービィの夢ということにしたかったのですが、分かりにくかったですよね…笑
Hなシーンがほんとに短くて、ごめんなさい…
あと勝手にメタナイトとの出会いのことも書いちゃってて……
これは私の妄想に過ぎないので、!!!
ここまで読んでくださり、ありがとうございます!!
お疲れ様でした😊