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#ご本人様には関係ありません
透楽※お知らせ必読願います
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仁人がいなくなったと聞いた瞬間、胸の奥が冷たくなるのを感じた。
怒りでも心配でもなく、ただ“嫌な予感”がした。
あいつは誰よりも繊細で、人の痛みに敏感で、だからこそ自分の痛みには鈍い。
気づいたときには限界まで抱え込んでしまう。
その癖をずっとそばで見てきた。
だから、探しに来た。
理由なんて後付けでいい。
彼がどこか遠くでひとりで沈んでいるなんて、そんな状況を放っておけるわけがない。
マネージャーやスタッフが慌てふためいているうちに、勝手知ったるPCのパスワードを入力して検索履歴を調べるのは容易だった。
太智も柔太朗も舜太も、ちらちらとお互い見合わせてどう動くか迷っている様だったが関係ない。
すぐにチケットを取り空港まで向かう。
―――――
目的地について綺麗どころのホテルを探す。
少なくとも口コミで評判が良い所だろう。
いくつかピックアップして二つ目のホテルでフロントに確認するとやはり怪訝な顔をされたが、同じ観光客で待ち合わせをしていると伝えるとそこにあった海辺の案内を指さす。
海は嫌いだろうがと心の中で悪態をつきながらすぐに向かった。
―――――
海辺へ向かう途中、見慣れた後ろ姿が視界に入った。
「おい」
咄嗟に声をかけた。本当はもっと感動的なものになるかと思ったが、存外キツイ言い方になってしまった。
「…勇人、どうしたの」
だが仁人の第一声は意外にもいつもと同じで、だからこそその声を聞いた瞬間、張り詰めていたものが一気に崩れた。
「それはこっちのセリフだろうが」
怒鳴るつもりなんてなかった。
でも声が震えた。
仁人の顔を見たら、
怒りよりも安堵よりも、
“見つけられた”という感情が先に来てしまった。
仁人は、海の向こうへ逃げるように来たんだろう。
自分の存在が曖昧になって、
どこにも属せない気がして、
誰にも見つからない場所で息をしたかったんだろう。
でも――
仁人がどこへ行っても俺は見つける。
それが自然で、当たり前で、理由なんていらない。
仁人はこっちを見ると少しだけ目を伏せて、本当に俺の傍に来ていいのか迷っている様だった。
だから言いかけた。
もう少しで言ってしまうところだった。
「仁人、お前は――」
“ひとりで消えていい人じゃない”
“俺がそばにいるから”
“帰ってこい”
“好きだ”
どれを言うべきか分からなくて、全部が喉の奥で絡まった。
目が合うと彼は少し笑っているようにも見える。
そしてゆっくりこちらへ近づいてくる。
彼が自分の隣に立った時がこの旅の終わりであり、明日の始まりになる気がした。
あと少しで言ってしまう。
そんな距離まで二人は来ていた。
end
コメント
1件
もうもうもう!!😭💕 勇人が仁人を追いかけて海辺まで行くところ、めっちゃ胸にきた…!「見つけられた」って感情が先に来るの、わかるよ〜〜!!ずっとそばで見てきたからこそ、限界抱え込む仁人のこと放っておけないんだよね…。最後の「あと少しで言ってしまう」で続きが気になりすぎて今夜眠れそうにないよ!!好きって言葉が喉の奥で絡まってる感じ、すごくエモかった…!次話も楽しみにしてるね!🌸✨