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スタジオに着くまでの間も
元貴はずっと浮かない顔をしていた。
<新曲作り行き詰まってるんだろうな。>
最近何か悩んでいるみたいだし。
<相談、してくれたらいいのに。>
スタジオに着くとすぐに
レコーディングが始まった。
俺と涼ちゃんは結構順調に終わった。
でも元貴はいつも以上に苦戦していた。
難しい曲だし 当たり前だけど。
元貴はいつも軽く楽しそうに
高音を出していたのに。
今日の元貴は 追い詰められている
みたいに。焦って歌っていた。
俺は涼ちゃんの方を見た。
すると、亮ちゃんと目が合った。
同じことを 考えていたらしい。
心配そうな顔をしていた。
そして、休憩の時に声をかけてた。
fjsw「元貴、大丈夫?」
omr「え?何が?」
fjsw「元気なさそうだったから、、」
omr「そう?心配してくれてありがと!」
fjsw「何かあったら相談してね。」
omr「うん!」
<笑ってない>
そう思った。
怖い。元貴が消えてしまうようで。
そこに元貴はいないみたいで。
不安になり外に飛び出した。
屋上に行き、息を吸う。
元貴が見ていた空を見て。
<絶対助ける>
そう誓った。