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pr × mz
地雷さん🔙
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おにーさんの家で過ごして始めて 、 二日目の夜 。部屋の空気は静かで 、 俺らの間には心地よい時間が流れていた 。
窓の外では雨が上がり 、 湿った夜風がカーテンを揺らす 。 俺は 、 借りたTシャツの袖を弄りながら 、 ソファに座るおにーさんのすぐ隣にそっと腰を下ろした 。
彼が愛飲している少しビターな珈琲の香りがする 。 俺は 、 その匂いに安心したくて 、 彼のパーカーの裾に指先でそっと触れた 。
「 … おにーさん 。 明日も 、 ここに居ってええ … ? 」
問いかけながら 、 俺は少し彼の方へ体を傾ける 。
おにーさんは 、 スマホを眺めたまま「 好きにしろ 」と短く返す 。 自分からは多くを語らないけれど 、 俺が近くにいることを拒みもしない 。 その控えめな肯定が 、 俺の心を温かく満たしていく 。
「 お前さ 、 本当は … 」
おにーさんがふいに 、 俺の顔を覗き込んだ 。
暗い部屋の中で 、 彼の瞳の奥に宿る光だけが 、 静かに輝いていた 。 その光の正体を知りたい 、 もっと近くで確かめたい 。 そんな気持ちに突き動かされて 、 俺は彼の肩にそっと寄りかかった 。
「 … 何 。 言いたいことあるなら言ってや 。 」
俺の言葉に 、 彼は少しだけ深く息を吐いて 、 「 なんでもない 」と呟いた 。
俺たちは 、 お互いの過去も 、 呼ぶべき名前も 、 何一つとして知らない 。
この部屋は 、 外の世界から切り離された静かな空間で 、 俺はその心地よさに 、 深く 、 深く安らいでいた 。
このまま誰にも見つからなければ 、 ずっとこの穏やかな時間のまま 、 俺はおにーさんの隣にいられるのかもしれない 。 そんな淡い願いが 、 胸の奥底で芽生え始めていても 。
いつか失われるこの時間が 、 大切な宝物のように 、 静かに 、 優しく 、 心に溜まり続けていたとしても 。 今はただ 、 自分から求めたこの温もりだけが 、 俺の全てを包み込んでいた 。
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コメント
1件
読了しました…!第6話、めっちゃエモかったです😭💕 お互いの過去も名前も知らないまま、この静かな時間だけが二人を包み込んでる感じがもう…尊すぎて胸が苦しくなりました。 おにーさんの「好きにしろ」も、「なんでもない」も、全部がこの関係の距離感を語ってて、ページを閉じた後もずっと余韻が残ってます。 このまま見つからずに穏やかな時間が続いてほしいっていう願い、すごくわかる…宝物みたいな夜ですね。次話も楽しみにしてます⋆♡