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聖さんに連れられてきたのは私も今まで来たことの無い場所だった。
「聖さ……」
木の下まで行くと聖さんにキスをされた。
優しく、とても温かいキス。
「…これ……本物じゃないけど……ヤドリギの木の下でキスすると…ずっと一緒にいられるって。」
「うふふ……なんか私たち、誓い合ってばかりだね。」
「…ほんとだな……。柚にうまく乗せられた。」
「ねえ、聖さん。さっき皆に渡したキーチェーン、聖さんのだけちょっと違うの。皆のは名前を彫っただけだけど……。」
慌ててキーチェーンを確かめる聖さん。“メッセージ”に気づくと嬉しそうにはにかんだ。
「…これ、俺にだけ……?やった……。」
聖さんのキーチェーンにだけ聖さんの誕生石のルビーを添えてメッセージを施した。それは……
「聖さんは私の『特別な人』だから……。聖さん、メリークリスマス!」
「…俺は一生お前のものだ。だから、お前を俺のものにしてくれるか……?」
「はい…!」