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ガブッ
え?
「優斗、抜け駆けだー。」
ジュルジュル
「あ、ゆ、優斗さん。い、痛い」
私は必死に抵抗する。
「その顔吸って欲しいの?」
カツカツ
瑠梨ちゃんのヒールの音がどんどんこっちに近づいてくる。
そして、私の手に噛みつこうとした。その時
「瑠梨、あんま虐めたんなよ。俺が吸う以外なんかある?」
あれ?この人琉貴さん?
「あらら、逆らえない琉貴登場か。最悪だわ」
そうか。琉貴君は瑠梨ちゃんのお兄さんだったっけ?
「早く、晩ご飯を食べなさい。私琳望と琳乃を呼んできます。」
確か琳望君と琳乃君は双子だったよね?
「最悪なんだけど、なんで琉貴が早めに来んのよ。いつもは遅めに来んのに。チッ」
瑠梨ちゃん、絶対に怒ってる。声でわかった。
「うっせぇな。黙れ、嫌な予感がしたんだよ。」
この料理、美味しい!!
「あの、琳望君と琳乃君はいつも遅いんですか?」
「あいつらと琉貴はね。私はたまに本読んだりするから、優斗はいつもお腹すいてるから時間通り来るけど」
今もまだイライラしてますね。絶対にしてますよね?
「おはよう。」
「おはよう。皆!!」
お、おはよう?今、夜だけど
「また寝てたの?ほんとよく寝るよね。琳望と琳乃って、よく似てるわー」
あ、そういう事か。琳望君と琳乃君は寝てたんだ。それにしても、顔もスタイルもよく似てるな。
琉貴君と瑠梨ちゃんは声と性格が似てるかなぁ?とにかく、怖い。声も性格もサイコパス。
「後で飲ませてよ。血。喉が渇いて仕方がない。」