꒷꒦꒷꒦꒷꒦꒷꒦꒷꒦꒷
日記を開いたまま机の上に置く。
私は、もう此処に居る資格すらないから。
その席は_____
堂々と無断で学校に入ってきちゃったけど…
平気、だよね……?
なんて思いながら私は屋上に向かう。
屋上の扉をゆっくりと開け、1歩ずつ歩んでいく。
『……』
目を閉じる。
屋上の強くて優しい風が私を包み込む。
『……こんな人で、ごめんなさい』
出てくる言葉と言えば「ごめんなさい」だった
何処へ行っても後悔しか残らない私。
無理に遠ざけようとして私が到底しないようなこともした。
最後に、貴方に__
__会いたかったな。
”*ハジメテの呪い*”をくれた貴方に__
もう、此処からは引き返せない。
心の何処かでまだ、助けが来るんじゃないかと願ってしまう。
……そんな願いは、叶わずに。
『…ありがとう……、』
ここまで私を生かせてくれてありがとう
恩を仇で返す形になってごめんなさい。
自分の腕をカッターでザクッと切る。
そこそこ深い傷になってしまい、血がドバッと吹き出た。
『……嗚呼、こんな事しても…無駄なのに、』
屋上のフェンスを乗り越える。
もう、落ちれる。
どうして転落死を選んだなんか知らない。
…気付いて欲しかったから?
そんな、訳……、?
「……」
後ろに人の気配を感じた。
その人は、誰だか何て一瞬で分かった。
『……もう、来たんだね』
その人は黙り続けて、私を安全な所まで引っ張った。
そしてテキパキと応急処置をした。
その姿はまるで、 看護師 の様だった。
『……こんな事、しちゃダメ。』
「…ありがとう、……ごめんなさい…」
それしか言えなかった。
7日目
結局、私は死ねなかった。
こんな事してまで、どうしてだろう…。
やっぱり、気付いて欲しかったのかもしれない…
……もう一度言うね、ごめんなさい。
奏
コメント
3件
”ハジメテの呪い”って、お父さんの事…だよね、? でも、今でも会える人じゃないから、また別の人なのかな…?
キャーーー!!!!看護師!!!まふゆ!!!!ありがとう!!!!