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才ある作家、異世界にて最強の文豪となる。

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才ある作家、異世界にて最強の文豪となる。

3 - 第3話 「作家の初狩りは真紅で巨大な熊でした。」

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2024年07月19日

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眠りから目覚めたカイトは過労死により、死亡。そして、異世界に転生してしまったことを知った。

ステータスの化け物さへの驚きから一旦落ち着いたカイトは、とりあえず騒ぎになりにくそうな小さな村や町を探し始めた。こう見えてもカイトも一端のラノベ作家だ。いきなり大きな町に行ったところで化け物だ勇者だなんだのと、騒がれて目立ってしまうだけだ。自分は勇者でも化け物でもなく小説家だというのに、それでさえ無くなってしまえば何も残らないと、瞬時に考え出したのだ。

緑…と言うよりエメラルドグリーンのような美しい色の雑草の上を、木々の揺れる音を聞きながら歩いていく。やはり、異世界のものと言うだけあって地球の植生とはだいぶ異なっていた。根から葉が生えており、木の枝が根のようになっていたり、花の色、茸の色が虹のように輝いていたり…まあ、珍しいと思うので一応取っておいた。それがいつか役に立つかもしれないと思いながら。異なる点は植生だけでなく、動物も同様であった。額に赤い石が埋まっているリス、100センチはある赤い蟻など、凶暴そうなものも、そこそこあった。

500メートル程歩いただろうか。そんな時、気にもたれ掛かったカイゼル髭の50代後半と思われる男性がいた。

やっと人を見つけた。と、思ったんだ。

その瞬間、”ヤツ”は現れた。自分の2、3倍はありそうな巨体。赤黒い毛皮と畏怖を覚えるような真紅の瞳と片目が潰れるようにある一本の傷を持つ巨大な…巨大な熊。熊と目が合った瞬間、ゆ生物としての本能がカイトに凄まじい警告とともに伝えた。【死】その一文字がただただカイトの思考を駆け巡った。だが、カイトには切り札とも言える”とある能力”があった。加護の一つにあったとある能力…全ての攻撃は物理、魔法、精神攻撃は…カイトには効かない!【死】という文字は即座に消えた。そしてカイトは思考を立て直し、どうやって逃げようかと考え始めた。カイトがこの時に必死に考えようとした結果、意図せず〈高速思考〉というスキルを手にした。1秒を100秒に変換し、凄まじい速度で考えることが出来るようになるのだ。

ー高速思考ー

熊の近くにはまだギリギリ息がある男性と血の着いた木こり用と思われる手斧が落ちている。熊の身長は約3メートル。股下ならスライディングでくぐり抜けられるだろう。そして、この思考が続いているということは相手の攻撃速度をこちらの思考速度が上回っているということ。そして、熊の左足には大きな傷跡。男性が傷付けたのだろう。そして、熊の左目は傷によって潰されており、視界が制限されるはず。つまりスライディングした後、手斧を持って熊の左側へと行き、左足を切り落とす。バランスが崩れたら首を狩る。上手くいかなければ臨機応変に対応すれば良い。…よし。

ーこの間0.5秒ー

「GLrrrrraaa!!!」と熊の雄叫び。だが、能力により効果は無効化される。その隙に、股下をくぐりぬける。男性の近くに落ちていた手斧を握りしめ、力一杯左足を切りつけた。熊は声にならない叫びを上げながら、バランスを崩して転けてしまう。そして、今までに無いほどの力を込めて首を狩った。今までに無い安心感と達成感の中、【レベルアップ】の音を沢山聞きながら森の真ん中で意識を失った。

ー一方、カイトの話を聞いていた者はというとー

夜のような暗闇に永遠と包まれる大きな都市。その都市の中で一番大きい城に住んでいる男は玉座に座りながら部下の報告を聞いていた。

「”魔王様”、異世界転移者が紅魔の森に出現しました。そしてその数十分後、紅き魔熊之王が消息を断ちました。」真面目そうな顔をした黒装束を纏い、大きな黒い角を生やした男が言った。

「ほう…“勇者”か。今回の勇者は到着が早いようだな…。」と不敵に笑っていた。

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