兄ちゃん、俺は兄ちゃんの事が好きです。
どうしようもないくらい、好きです
行き場のないこの想いを、俺はどうすれば……
竜「……」
春「竜胆」
竜「……なに」
春「竜胆、その、蘭が」
春「蘭が、竜胆に話があるって」
竜「…そっか、ありがと」
春「……おう」
兄ちゃん、どうしたんだろう
今まで無視してきたくせに、今更
ーガチャー
竜「……兄ちゃん」
蘭「…!竜胆……!」
竜「うん、竜胆だよ……」
-ぎゅっ-
竜「……え」
蘭「ごめん、今まで」
蘭「竜胆のこと無視して、邪魔者にして」
蘭「ほんとに、ごめん」
蘭「傷つけたい訳じゃなかったんだ……」
蘭「ただ、竜胆が春を虐げてるのが許せなくて」
蘭「……それで」
蘭「ごめん…………」
俺はわけが分からなかった
兄ちゃんに、謝られてる?抱きしめられてる?
俺はそれだけで、心がふっと軽くなった気がした
竜「……いいよ」
竜「兄ちゃん、それだけ三途の事が好きなんだろ」
竜「なら俺は、兄ちゃんの事応援するよ」
蘭「竜胆……」
竜「兄ちゃんのこと、大好きだから」
竜「だから、幸せになって欲しいんだ」
竜「兄ちゃん」
蘭「なぁに、竜胆……」
竜「三途と、幸せになって……ニコッ」
蘭「竜胆…………!」
蘭「ありがとう、本当に」
蘭「俺、ほんとに、どうかしてた」
蘭「ほんとに、ごめんな」
蘭「そして、ほんとにありがとう」
竜「うん!兄ちゃんが嬉しそうでよかった!」
蘭「フッやっぱ、竜胆は竜胆だな!」
竜「兄ちゃんの弟だからね!」
竜「これからも、よろしくね」
蘭「うん、よろしく」
ー2年後ー
「新郎新婦の入場です!」
蘭「ふは、春ちゃん女にそれてんじゃんw」
春「うっせぇ、しかたねぇだろ」
蘭「……さあ、行こうか」
春「…おう」
ぱーんぱぱぱぱーん(すいませんふざけました)
蘭「俺たちは反社だから、人は多くないけど」
春「これがいい、これでいい。な」
蘭「うん、そうだね」
「ーと、誓いますか?」
蘭、春「はい、誓います」
蘭「春、愛してるよ」
-チュッ-
春「俺も、あいしてる」
兄ちゃん、おめでとう
春と幸せそうでほんとによかった
俺、今すごい幸せ
蘭「あ、竜胆!」
蘭「来てくれてありがとうな」
春「来てたんだ、ありがと」
竜「当たり前じゃん、兄ちゃんと春の結婚式なんだから」
蘭「来てくれないかと思った」
竜「……行くよ、そりゃ」
竜「兄ちゃんが幸せになる瞬間を、この目で見たいもん」
竜「三途も、おめでとうな」
春「おう」
竜「それだけかよw」
ココ「おーおー、相変わらずだな」
竜「あ、ココ」
蘭「ココちゃーん、俺たち結婚したからお金ちょーだい!」
ココ「あげるわけねぇだろ」
春「えー?ココちゃんひどーい」
竜「ひっどーい」
ココ「あーあーめんどくせぇ」
ココ「結婚したら少しは丸くなると思ったのに、全然変わってねぇじゃねぇか」
蘭「ココだって、あの幼馴染と結婚したってのに、ケチなところは変わってないんだな」
ココ「うっせぇ、幸せだからいいんだよ」
春「なら俺達もおなじだろ?」
蘭「え、春ちゃん俺と結婚できて幸せなんだ?」
春「は。ち、ちげぇし///」
蘭「ほんとかわいいーw」
ココ「お前らほんとに馬鹿だな……」
ああ、幸せだな
兄ちゃんと、三途が幸せで、ココも幸せそうで
俺にとっては、これが一番かな
今俺は、性転換薬を体から抜く治療を受けてる
金はかかるけど、ま、ココの金使えばいいしね
そして、また
愛すべき人を見つけて、幸せな人生を歩みたい
兄ちゃん、おめでとう!
しゅーりょです
ハピエンもいいよね
次回は……お楽しみに!
ばいばーい
コメント
2件
何か、リンドウと、ランが夫婦似なる的な感じがよかっt(殴
300にできましたぁ★よければ私の作品見てもらえませんか!?