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2026年1月、月曜日。
午後の歴史の授業は、静かな興奮に包まれていた。
タブレットの画面に表示されたデジタル採点のテスト結果。
学年平均50点の難問だったが、俺は、満点だった。
クラスメイトA「おい、あり得ないだろ、時風が100点だよ」
クラスメイトB「しかも、記述欄がAIエラーになってるし。詳しすぎんだろ」
いやいやいや、流石にやばいだろ、これ!?
どーすんだよ!
普段はクールを装っている俺も、さすがに冷や汗が流れる。
そこには「合格」の文字と、「データセット外の記述が含まれます」というAIのフィードバック。
「ははっ、マジ?」
隣の空席で、彼は楽しそうに笑っている。
制服を着崩した古風な顔立ちの少年は、うなじの少し下で一つに結んだ髪を揺らしながら、俺のタブレットを覗き込んだ。 「あの時の夜道は本当に真っ暗で、街灯なんて影も形もなかったんだから、『月明かりが照らす中……』なんて、教科書は随分とロマンチストだこと」
楽しそうに話す彼の声は、俺にしか聞こえない。俺は平静を装う。
しかし、やはりボロがでてこそ人間というものだろう。
「しーっ!うるさい!」
あ、ヤベ・・・ 言っちまった・・・
教師の冷たい視線が突き刺さる。 教師は首を傾げながら、俺に歩み寄ってきた。
最悪だ。 神様のせいで、カンニング疑惑が確信に変わろうとしている。
神様って願い叶えてくれるんじゃねえのかよ!!