テラーノベル
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おはよ ~ 続きあれしてもらったんで(?
スタート
次回完編 にしようとおもってる
店を出ると、外は夕焼けに染まっていた。
けちゃ「……おいしかったね」
まぜ太「な。昨日と同じだけど」
けちゃ「だからいいんじゃん」
まぜ太「ふはっ、何それ」
けちゃ「なに笑ってんの!」
まぜ太「いや、けちゃらしいなって」
けちゃ「……もう」
頬を膨らませると、まぜは楽しそうに笑った。
……ずるい。
恋人になってから、まぜの笑顔がいつもよりかっこよく見える。
いや、前からかっこよかったけど。
今は、それを意識してしまうから困る。
まぜ太「……けちゃ?」
けちゃ「な、なに?」
まぜ太「さっきから静かじゃね?」
けちゃ「そ、そんなことないよ!」
まぜ太「ふーん?」
まぜが顔を覗き込んでくる。
けちゃ「近いっ!」
まぜ太「別にいいだろ。恋人なんだから」
けちゃ「~~っ!」
まぜ太「……あ、また赤くなった」
けちゃ「まぜのばか!!」
まぜ太「はいはい」
そう言いながら、まぜは僕の手を握った。
当たり前みたいに。
まるで、ずっとこうしてきたみたいに。
……でも。
けちゃ「……まぜ」
まぜ太「ん?」
けちゃ「手、繋ぐの好き?」
まぜ太「……好きだけど」
けちゃ「……そっか」
まぜ太「けちゃと繋ぐのが、好き」
けちゃ「……っ、もういい!」
まぜ太「なんでだよ!」
けちゃ「恥ずかしいから!」
まぜ太「俺はもっと言いたいけど」
けちゃ「言わなくていい!!」
まぜ太「ふははっ!」
夕焼けの中、二人の笑い声が響く。
そのまま歩いていると、いつもの帰り道の分かれ道が見えてきた。
けちゃ「あ……」
まぜ太「もう着いたな」
けちゃ「……うん」
いつもなら、ここで「じゃあまた明日」と言って別れる。
でも今日は。
まだ、一緒にいたかった。
けちゃ「……まぜ」
まぜ太「ん?」
けちゃ「……もうちょっと、一緒にいたい」
言ってから、急に恥ずかしくなった。
けちゃ「い、いや! 別に無理ならいいんだけど!」
まぜ太「……」
まぜは少し驚いた顔をして、それから優しく笑った。
まぜ太「……俺も」
けちゃ「……え?」
まぜ太「もうちょっと、一緒にいたい」
けちゃ「……!」
まぜ太「だから、少し遠回りして帰るか」
けちゃ「……うん!」
嬉しくて、思わず握っていた手に力が入る。
まぜ太「……痛い痛い」
けちゃ「あっ、ご、ごめん!」
まぜ太「いや、いいけど」
そう言って、まぜも僕の手を握り返した。
まぜ太「……離すなよ」
けちゃ「……うん」
小さな公園の前を通りかかったとき。
まぜ太「……けちゃ、ちょっと座ってく?」
けちゃ「公園?」
まぜ太「うん。まだ帰りたくないし」
けちゃ「……っ」
また、心臓が跳ねた。
けちゃ「……いいよ」
公園の中に入ると、ブランコの近くにあるベンチに二人で座った。
夕方だからか、遊んでいる子供たちはもういない。
遠くから聞こえる車の音と、風で揺れる木の葉の音。
いつも通っている公園なのに、今日は少しだけ特別に感じた。
けちゃ「……なんか、不思議」
まぜ太「何が?」
けちゃ「まぜと付き合ってること」
まぜ太「……まだ実感ない?」
けちゃ「ううん。実感はあるんだけど……」
まぜ太「けど?」
けちゃ「今までずっと一緒にいたのに、恋人になったって思うと、急にドキドキする」
まぜ太「……あー」
けちゃ「まぜは?」
まぜ太「俺も似たような感じ」
けちゃ「ほんと?」
まぜ太「今まで普通に隣にいたのに、今は手繋ぐだけで嬉しいし」
けちゃ「……うん」
まぜ太「けちゃが俺のこと好きって考えると、なんか……やばい」
けちゃ「やばいって何!?」
まぜ太「いや、嬉しすぎて落ち着かない」
けちゃ「……っ」
思わず顔を隠す。
まぜ太「おい、なんで隠すんだよ」
けちゃ「だって……!」
まぜ太「……けちゃ」
けちゃ「な、なに……?」
まぜ太「こっち向いて」
けちゃ「……やだ」
まぜ太「なんで?」
けちゃ「絶対、顔赤いから……」
まぜ太「俺も赤いから大丈夫」
けちゃ「そういう問題じゃない!」
まぜ太「ふはっ」
笑いながら、まぜがそっと僕の手に触れた。
まぜ太「……なあ」
けちゃ「……ん?」
まぜ太「手、もう一回繋いでいい?」
けちゃ「……え?」
思わず、まぜの顔を見る。
けちゃ「さっきから繋いでるじゃん……」
まぜ太「いや、ちゃんと聞きたかった」
けちゃ「……」
まぜ太「嫌ならやめるけど」
けちゃ「……嫌じゃない」
まぜ太「……そっか」
まぜが優しく笑う。
そして、指先をそっと絡めるように、僕の手を握った。
けちゃ「……っ」
まぜ太「……こういうの、恋人っぽいな」
けちゃ「……恋人だもん」
まぜ太「……そうだった」
二人で顔を見合わせて笑った。
少しして、僕は勇気を出して口を開いた。
けちゃ「……まぜ」
まぜ太「ん?」
けちゃ「……ぎゅってしてもいい?」
言った瞬間、時間が止まった気がした。
まぜ太「…………え?」
けちゃ「い、いや! 今の忘れて!!」
まぜ太「待て待て待て!」
けちゃ「忘れてってば!」
まぜ太「忘れられるわけないだろ!」
けちゃ「~~っ!!」
恥ずかしすぎて、もう顔を上げられない。
すると。
まぜ太「……俺も、したい」
けちゃ「……え?」
まぜ太「だから……おいで」
まぜが、少しだけ腕を広げた。
僕は一瞬ためらってから、ゆっくりと近づいた。
そして。
そっと、まぜの胸に顔を埋めた。
まぜ太「……」
けちゃ「……」
まぜの腕が、僕の背中に回る。
ぎゅっと。
優しく、包み込むように。
けちゃ「……まぜ」
まぜ太「ん?」
けちゃ「……あったかい」
まぜ太「……そりゃよかった」
けちゃ「……離れたくない」
自分でも驚くくらい、小さな声だった。
まぜ太は少しだけ腕に力を込めた。
まぜ太「……俺も」
けちゃ「……ほんと?」
まぜ太「ほんと」
少し間を置いて、まぜが続ける。
まぜ太「……こうしてると、けちゃが俺の恋人なんだって実感する」
けちゃ「……うん」
まぜ太「……好きだよ、けちゃ」
けちゃ「……っ」
胸がいっぱいになった。
僕も、ちゃんと伝えたくて。
けちゃ「……僕も、好き」
まぜ太「……うん」
けちゃ「……大好き」
まぜ太「…………」
急に、まぜ太が黙った。
けちゃ「……まぜ?」
顔を上げると、まぜは耳まで真っ赤になっていた。
けちゃ「……え、まぜ!?」
まぜ太「……うるさい」
けちゃ「えっ、なんで!? 僕、変なこと言った!?」
まぜ太「……言った」
けちゃ「ええっ!?」
まぜ太「……大好きとか、反則だろ」
けちゃ「……っ!!」
今度は二人そろって顔を赤くした。
まぜ太「……帰りたくなくなる」
けちゃ「……僕も」
夕焼けは、ゆっくりと夜の色に変わっていく。
でも、もう少しだけ。
このままでいたかった。
恋人になって初めての放課後。
初めてのデート。
そして、初めてのハグ。
今日だけで、たくさんの「初めて」が増えた。
きっと、明日も。
明後日も。
これから先も。
二人で、たくさんの思い出を作っていくんだろう。
そう思うと、自然と笑顔になった。
まぜ太「……けちゃ」
けちゃ「ん?」
まぜ太「……明日も、一緒に帰ろうな」
けちゃ「……うん!」
僕はもう一度、まぜの背中に腕を回した。
けちゃ「……明日も、その次も」
まぜ太「……」
けちゃ「ずっと、一緒に帰りたい」
まぜ太「……ふはっ」
けちゃ「な、なに!?」
まぜ太「いや……」
まぜ太は、僕の頭をそっと撫でた。
まぜ太「……俺も、ずっと一緒がいい」
その言葉が、夕暮れの空に溶けていった。
――この日、僕は初めて知った。
好きな人と一緒にいることは、こんなにも幸せなんだって。
そして。
まぜの隣は、僕にとって世界で一番安心できる場所になっていた。
’𖥦’
んじゃ、学校の準備してきま~す!
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コメント
6件
チャッピー真面目に分かってるな!天才!
プフォオオオオ
おぉ、ついに第5話! この回はもう、甘酸っぱさの濃度が段違いですね(笑)。特に公園のベンチで「ぎゅってしてもいい?」から始まる流れ、めちゃくちゃ良かったです。けちゃが勇気を振り絞ったあとのまぜの「おいで」には思わずにやけました。それに「大好きって反則だろ」でまぜが耳まで真っ赤になるくだり、ああいう“言った側が照れる”パターン、すごくリアルで大好きです。初めてのハグ、初めての「ずっと一緒にいたい」……二人だけの時間が夕焼けから夜へと変わっていく描写も、読んでるこっちまで胸が温かくなりました。続きも楽しみにしてますね!