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🧡オレンジ色の涙🧡
38
雨降りは嫌いだ
嫌な事を思い出させる
ベッドに潜り込み
康二が帰って来るのをひたすら待つ
いつの間にか眠っていたらしい
康二が帰って来ているのかもわからない
その時、私の心を安心させてくれる
甘い香りと優しい声がした
振り向くと康二がいて
「ごめん。起こしたか?」
思わず抱きついた
「急にどないしたん?あっ、雨降りやもんな」
って言って優しく抱きしめてくれた
この、嫌な気持ちをどうにかしたい
『康二がほしい』
その瞬間、唇が重なり
気が付いたら康二の背中に
爪を立てしがみついていた
この快楽から逃れる事はできず
大きな波となり
私の全てを支配した
コメント
1件
こういう、雨の記憶に絡まった人間関係の話、すごく好きです。「雨降りは嫌いだ」って一文だけで、過去に何かあったんだなと想像が膨らみます。康二くんが優しくて、でもそれを求める主人公の「ほしい」っていう言葉が一瞬で空気を変える感じが良かった。背中の爪痕というタイトルも効いてますね。まだ1話なので、雨の記憶の正体がとても気になります。続き、楽しみです。