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愛おしいカーネーションよ。

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愛おしいカーネーションよ。

1 - 愛おしいカーネーションよ。

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2024年05月13日

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「まふゆ…」


母の日。それは我が子が母親に感謝の気持ちを伝える日して年に1回設けられている貴重な日だ。まふゆが無事に産まれて幼稚園に入園した頃から欠かせず毎年のように私にお花のプレゼントやお手紙や絵を渡してくれた。のに。今年は音楽サークルで一緒に活動をしている宵崎さんのせいで初めて、私が生きてて初めてあの子に感謝を伝えて貰えなかった。いいえ、それどころか進級前に喧嘩をしてしまってあれから1度もまふゆとまともに会話をしていない。あの子のせいで新年のご挨拶も近所に出来なかったし進級後もあの子が何委員会に入ったのか、何クラスに入ったのか、いいえ。そもそもちゃんと学校に通えているのかも分からない。音楽サークルさえなかったらあの子は今まで通り勉学に励んで、部活も頑張って、ちゃんと“いい子”だったのに…。


そんな翌朝 私は自分のリビングルームにカーネーションが無いことに慣れなくて近くのスーパーにあるお花屋さんに寄った。

「カーネーション1本ください。」


濃い赤色のカーネーションを1輪。




「そういえばカーネーションって色でも意味が変わるらしいよ」

25時過ぎ 瑞希がそんなことを言っていた。

「へえ、普通の赤色と白色しか分からないかも…何色があるの?」

絵名は興味津々に瑞希の話を聞いていた。私は高校2年生までに何本お母さんに赤いカーネーションを渡したんだろう。今年は渡せなかったな。

「例えば〜濃い赤色のカーネーションの花言葉は」

「私の心に哀しみを  だよ!」



愛おしいまふゆ。

早く帰っておいで。

この花とともに私の心が散るまでに。

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コメント

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お母さんにも闇があるって感じでいい!

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