テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
涼ちゃん目線の短編です。
今回はもりょき基本のひろぱいじり。
「ねえ、若井、最近なんか変じゃない?」
今もボーッと斜め上を見ていた若井に思い切って聞いてみた。
「えっ?変って?」
ハッとこちらに目を向けた若井は不思議そうに首をかしげる。
「だって最近ボーっとしてるって言うか、さっきもなんか心ここに在らず、みたいだったしさ。疲れてる?」
「そっそんな事ないって」
若井はあわてたように視線はキョロキョロとあちこちさまよわせている。
やっぱりあやしい。
「最近何かあった?」
「なっ何もないって」
両手を顔の前でブンブン振りながらも目線は合わない。
「やっぱり変だって。なになに〜もしかして恋愛がらみだったりして?」
「ちっ、違…」
顔が赤く染まっていく。まぁなんて可愛らしい反応。
「えー、最近の若井の交友関係ってどんなだったっけ?バラエティ?あっ、もしかして韓国系だったりして…」
ゔっと言い淀むなんてそうだと言ってるようなものだ。
「韓国系かぁ。あっちはみんな色っぽいし積極的だもんねぇ。でも若井ってそっち女の子より男の子の方が絡み多かったよね?もしかして相手男の子だったりして…」
あまりに反応がおもしろくてニヤニヤしながらからかうと拳を握りしめて真っ赤な顔をして下を向いてしまった。
「えっ?えっ?嘘…」
冗談で言ったつもりがヒットしてしまったようでびっくりして目を見開いてしまう。
「マジで男の子?韓国の?」
呆然とした俺に開き直ったのか若井はガバッと顔を上げたかと思うと詰め寄ってきた。
「だって!あいつら妙に距離近いんだよ!」
ん?あいつら?複数?
「もしかして若井そっちのモテ期到来?」
「うるさい!」
若井の眉は完全にハの字になり情けない顔になっている。
「アッチのアイドルってやたら腰に手を回してきたり、肩抱いてきたり、抱きついてきたり…」
「それって元貴みたいな感じ?」
「いや、確かに元貴もスキンシップ激しいんだけどさなんか違うんだよ!ただ手を触るだけでもさ、ほら!ギュッとかじゃなくてそっと撫でてくるって言うか妙な色気があるって言うか…。涼ちゃんならわかるでしょ!」
「ああ、アレね」
元貴もエロい触り方してこっちの反応見ておもしろがったりしてくるもんなぁ。…俺限定だけど。
「みんなあんな感じでさ。必死で平気な顔してるけどもう俺どうしていいかわかんなくて」
「まぁ韓国のアイドルの子達って色気凄いもんね」
必死に取り繕っててもバレバレでおもしろがってみんなにいじり倒されてる若井が簡単に目に浮かぶ。
「涼ちゃん助けて〜」
喋りながら感情がたかぶってきたのか、泣きながら縋りついてきた若井の背中をよしよしと撫でていると、急に後ろに凄い勢いで引っ張られて服に首を圧迫されて「グゲ」っと変な声が出た。
「涼ちゃん、若井、何してんの〜」
ゲホゲホ咳き込みながら振り向くと不機嫌丸出しの笑顔を浮かべた元貴がいた。
グイッと俺と若井を引き離し後ろからギューっと抱きしめてくる元貴に乾いた笑いを浮かべる。
「俺の涼ちゃんに何してんだよ…って、あれ?若井泣いてる?何?どうしたの?」
そこではじめて若井の情けない顔に気づいた元貴はちょっと目を見開いて俺と若井の顔を交互に見ながらそう聞いた。
「いや、若井がさぁ、韓国アイドルの男の子達からモテすぎて困ってるって話し」
グスグスと泣いている若井の代わりに俺が簡単に説明すると、元貴はあーっと納得したように首をふる。
「M:ZINEか。韓国の子達ってそっちも凄そうだもんねぇ。それにしても女の子じゃなくて男の子ってのがさ。お前もとうとうこちらの世界にようこそ?」
元貴はそう言いながらニヤッと笑って目線は若井に向けたままわざとらしく俺の頬にチュッと音をたててキスをしてみせる。
涙をにじませながら元貴をにらみつける若井。
「かわいい…」
その仕草があまりにかわいくて無意識にポロッと口から出てしまった言葉に慌てて口に手をやるが時すでに遅く若井の眉がさらに情けなく寄ってしまった。
「なーんかカッコいい系で進めてたはずがさぁ最近妙にかわいくなってたもんな」
元貴の言葉に俺もうんうんと頷く。
「若井って元々はかわいい系だったもんねぇ」
そう!フェーズ1の頃の若井なんてめちゃくちゃかわいい系だった。
「で?お前もうやっちゃったの?それともやられちゃった?」
元貴がズバッと切り込む。
「なっ…なっ!まだやられてねーよ!」
「ふーん。『まだ』『やられてない』ね」
ニヤニヤする元貴に若井はウッと言葉を詰まらせた。
「だって!韓国アイドルってそういう雰囲気に持ってくのうますぎるんだよ。最近もう疲れてきて流されそうな自分が怖い…」
若井はガックリと肩を落とした。
「ねぇ、涼ちゃん。俺どうすればいい?涼ちゃんそっち系先輩だろ?俺を助けて!」
いや、そう言われても…。
「俺も流されちゃった方だからなんてアドバイスすればいいかわからないって言うかなんて言うか」
チラリと元貴の顔を見ながら頭を掻く。
「まぁとにかく誰彼かまわずはダメよ」
爛れた関係は幸せにはなれないし、トラブルの元だ。
「で、いっぱい言い寄られてるみたいだけど、その中に誰か気になる人はいるの?」
「えっ、いや、その…」
突然どもって顔を赤くする若井。わかりやすすぎ。
「まぁ若井がいいって言うなら別に止めないけどさ、ちゃんと相手見なよ。若井真面目なんだから遊ばれただけなんて俺許せないからね」
「…はい、充分気をつけます」
正座しながら真剣な顔で頷く若井。
「基本は誰に対してもがんばって線引きして一歩引いて対応するんだよ」
ホント真面目なんだから。お兄さん心配になっちゃう。
そうすると俺の背中にベッタリ張り付いて肩に顎を乗せていた元貴が口を開いた。
「ねぇ、若井のさぁ気になる人ってその人の事好きって事?」
「えっ?いや、そう言うんじゃなくてみんなアピール凄いんだけどその中でもそいつはちょっと断りにくいって言うかつい流されそうになるって言うか…」
テレテレと頭を掻く若井に元貴はふーんと一つ頷いてみせる。
「まぁ基本若井の好きなようにしたらいいと思うけどさぁ…」
そこでいったん言葉をきった元貴。
「若井の事軽く扱うような新人韓国アイドルなんていたら……俺が心からのご挨拶にいっちゃうかもだからそこらへんは覚悟しといてね」
ニッコリと優しげな笑顔だがその目の奥は一切笑っていない。そんな魔王の笑みを浮かべてひとりうんうんと頷く元貴に俺と若井の背中に冷や汗が流れ落ちた。
その後若井と2人きりになった時にこっそりと耳元で囁く。
「あの例の話しだけどさぁ、やっぱりよっぽどの覚悟なきゃ誘いに乗らない方がいいと思うよ」
不思議そうにこちらを見る若井に苦笑してみせる。
「だってさぁ、元貴のあの笑顔見たでしょ?よっぽど覚悟のある相手じゃなきゃ向こうに何やらかすかわからないよ」
元貴のあの悪魔の笑みを思い出したのか若井も顔を引き攣らせた。
「こう言っちゃなんだけど向こうそういうの緩そうだし…。若井も言ってたじゃん、上手いってか慣れてるって。慣れない雰囲気に流されてるだけじゃない?」
そう言う俺に色々思い出しながら難しい顔をしている若井にそっと忠告する。
「元貴怒らせたら最悪下手したらM:ZINE終了しちゃうよ?」
想像したのか若井の顔からどんどん血の気がひいていく。
「そっ、そうだよな。俺、なんか日本人にない色気に流されそうになってただけかも。しっかり頭冷やさないと」
「ね、俺たちもう大人なんだからさ、危ない橋渡らないように気をつけなきゃだよ」
俺たちは静かに見つめ合いお互いにうんうんと頷きあった。
触らぬ神(元貴)に祟りなし。
みなさんお久しぶりです。かなり久しぶりに書きました。なんか色々バタバタと言うかミセスの情報過多に着いていけず正直ちょっとへばっておりました。
今回は最近なんだか見た目と言うか行動?がかわいい系に戻ってきたひろぱで妄想してしまったので短編を…。
だってかっこかわいい男の子アイドル達に混じるひろぱ…萌えませんか?日本のアイドルは怖くて手を出してこないだろうけどK-POPアイドルなら手を出してくるかも?なんて。
正直M:ZINE見た事ありませんので本当に妄想なのでつ込まないでください。
と言う事でもりょき基本のひろぱいじりでした。笑
コメント
13件
うん、好き🥰ニヤニヤが止まらないわ! それに極め付けの笑ってない笑顔が怖すぎてリアル♪

しいなさんだぁ!! お話読ませてもらいました✨ 今回、若井さんメインでイジられてるの面白いですね! 愛あるイジり… 藤澤さんだけのもんじゃない!!
しいなさん、嬉しいです🥹💗またお話読めてー‼️ 情報過多だと、ちょっと疲れちゃいますもんね💦 またしいなさんのペースでお話書いて貰えると嬉しいです😊