25日目
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── やっぱり浴衣だと涼しいな。
そう思いながら瑞希を待つ
「…あ、絵名~!ごめん、おまたせ!」
『あ、瑞希!』
瑞希はピンク色でリボンが沢山散りばめられた可愛い浴衣を着てきていた。
すごく似合っている
『浴衣、めっちゃ似合ってるじゃん!』
「あ、でしょでしょ~?」
瑞希は笑いながら浴衣を見せるようにポーズする
『うんうん 』
「……って言ってる絵名も似合ってるよ?」
『え…、そう?』
「うん!」
『……そ、///』
『じゃ、じゃあ屋台回ろっか!』
「ふふっ、うん!!」
「あ、リンゴ飴とわたあめ買ってくるわね」
『は~いっ!!』
『…はぁ、暇かも……』
近くのベンチに腰掛けながらそう呟く。
皆はイキイキしてて良いなぁ…。
大切な人と、夏祭りを……
そう思うと素敵なイベントだな、としみじみ思う。
「……あれ、瑞希?」
『っえ、、まふゆ!?』
紫色で蝶々が散りばめられた可愛い浴衣を着ているのは、まふゆだった。
『ど、どうしたの!?』
「今、クラスメイトの子と回ってるんだ 」
『あ、そうなんだ…奇遇だね!』
「うん、そうだね」
『…でもそのクラスメイトの子は?』
「その子は今買いに行った 」
『あ、そうなんだじゃあボクと同じだね』
「瑞希も誰かと来てるの?」
『うん、絵名と!』
「そうなんだ」
「……」
「ねぇ、瑞希」
『ん~?どうしたのさ、まふゆ』
「…9月にポテトフェスティバルを此処でやるんだって、だから…ニーゴの皆で来ない?」
『……!!』
『何それ、知らなかった!行きたい!』
「…来年も、再来年も……やるんだって」
『へぇ、そうなんだ…ね、 』
もう、その時は行けないのに……。
嫌だ、嫌だ…?
「…だから、ポテトフェスティバルが終わるまでずーっと一緒に行こうね」
『…え、』
まふゆがそっとボクの手を握る
「…楽しみ、だね」
『……!!』
その時まふゆが微笑むのと同時にボクの頬に暖かいものが伝った。
「…はい、ハンカチ」
『っ、ぁ、……ありがとう、まふゆ』
何で、ボクは泣いてるんだろう……。
そんな、一言で…泣いたんだろう。
『…』
「…」
ふと空を見上げると、花火が打ち上がった。
『あ、花火…』
「……四角くて白い豆腐みたいな花火がいっぱいあるね、笑ってる……」
『ほ、本当だ…あはは、何だろ…よく分かんないけど、可愛いね!』
「…うん、そうだね」
まだ、…もう少し、この空間に浸っていたいと思ってしまった。
少し、…生きたいと、思ってしまった。
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昨日、奏とまふゆにナイトコードで瑞希が100日後に死ぬ日記を書いていることを言ってみた。そしたら2人とも驚いていたけど、協力するって言ってくれたから……
まふゆに何か瑞希を少しでも「生きたい」と思わせる何かを言ってもらう事にした。
まふゆにそんな事言えるのかな…って心配して影から見守ってたけど、そんな事なかったみたい。
『…なんだ、心配して損した』
リンゴ飴とわたあめを片手に私は空を見上げた。
その瞬間、四角くて白い…この前の豆腐の花火が打ち上がった。
『…あ、この前の豆腐花火……』
その花火は前と違って、笑っていた
コメント
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豆腐…我らの事かぁ…そうだよ!瑞希ちゃんには生きてもらわないと!だから!茨の道は何処へなんていうストーリーは無くていいんだ!
豆腐、豆腐、私たちのことか?
豆腐花火…𝑩𝑰𝑮𝑳𝑶𝑽𝑬──────────(???)