テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
rd 「…おかーさん?」
rd 「おとーさん?」
2人共、返事はなく、冷たくなって息をしていない
あぁ、やっと
rd 「やっと、死んでくれたんだね」
もちろん、俺が2人を殺した
赤黒い、鉄の匂いがする液体が目の前で飛び散って
四方八方に折れ曲がり、四肢が裂け、原型を留めていない体をさらに潰して
まるで猿のように鳴き叫び、死んで逝く両親
実に滑稽で、有意義な時間だった
『バケモノ』
もう、そんなことも言われない
毎日、取り繕って、諂って、顔を伺って生きてきた
息苦しくて、つまらない日々とはもうサヨナラだ
もう、何にも縛られない
俺は自由だ
rd 「…ははっ」
そこにある“死体”を食べてみる
初めて食べた人間は、なんとも美味だった
rd 「…苦っ 」
コメント
2件