TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

甘いくちびる

一覧ページ

「甘いくちびる」のメインビジュアル

甘いくちびる

1 - 第1話

♥

658

2025年03月12日

シェアするシェアする
報告する

僕はずっとポッターに嫌がらせをしてきたのに。どうして君は優しさなんて見せるんだ?

放っておけない彼の性格に少し胸が痛む。


「…僕なんかに…やさしくするなよ」


思っていたよりも弱々しい声が、床に落ちる。


「…なんで?」


狡い質問だ、と思う。

勘違いしたら元には戻れない。

僕はポッターが嫌いで、ポッターも僕が嫌いだ。

僕たちの関係は憎み合う敵。

それだけなんだ。


…少しでも特別な表情を見たいなんて

憎らしさを全面に出した姿を、僕が一番良く知っていると思うことが、いつからか少し、誇らしくなったことも。

全部、言えないんだ。


「…僕は君が嫌いだ」


「じゃあなんで、そんな顔で僕を見るんだ?」


ハリーの手がゆっくりと頬に触れる。

視線を上げると、まっすぐなエメラルドの瞳と視線が絡む。


「…それ以上は本当にダメだ。後戻り出来なくなるぞ」


「僕たちは元から憎みあってるだろ?これ以下があるとは思えないね」


「…そうだったな」


「傷付いた、って顔しないでよ」


ぜんぶ顔に出るよね、なんて


「傷付いてなんかない、勘違いだ」


「それは悪かったよ」


無言で見つめ合う。頬に置いた手を滑らせて唇に触ると、ドラコがぴくりと肩を震わす。


「…拒まないと、僕、何するか分かんないよ」


拒まないといけない、そんなこと、とうに分かってる。

でも、体が動かない

存外、自分はこの男に惹かれてしまっているんだ。


この状況が嬉しい、胸の高鳴りを、言い訳出来ない程には


「…好きにしろよ」


ハリーが驚いたように目を見開いた。


「…勘違いしてもいいの?」


すぐに食いつくハリーかおかしくて、肩の力が抜けた。


もう、僕の負けだ


「勘違い?するのは僕のほうだ」


え、と驚いて頬を赤らめて困惑するハリーに笑みが漏れる。

先程あんなに自分を翻弄していたのに…

そんな所は可愛いだなんて、自分も絆されてしまっているようだ


頬から離れてしまった熱が恋しくて、

なんて言い訳をして、そっと唇を重ねた

loading

この作品はいかがでしたか?

658

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚