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『おや、おはようございます。良い朝ですね』
レ「…おはよう。」
『どうかなさいましたか?』
レ「…っ、ごめんね」
『「…お顔が晴れないご様子ですが、どうされましたか…?」…というのは他人事ですかね』
レ「…いやじゃないの?俺に会うの、」
『いや、ですか…確かにそうですね。助かったといえど罠にかけられたわけですものね…』
レ「…」
『いやですよ。でも、それは貴方様もでしょう?責任、覚悟、罪悪感…今の私よりよっぽど辛かったはずです。』
『あまりこういうことを言うタチではないのですが、ご自分の心配もなさったらどうでしょうか?覚悟を決めすぎですよ。』
レ「…っ、謝罪は受け入れてくれない…?」
『…少し意地悪がしたくて。』
レ「…」
『フフッ、冗談ですよ、意地悪したいだけではありません。答えはありますから』
『申し訳ありませんが、受け入れません。
これを受け入れて、損をするのは貴方様です。だって、今回の件は立派な自国の防衛です』
『むしろ誇って下さい。一メイドに揺るがされてはいけませんよ。』
レ「…いいよ、俺なんて…っ、」
『お優しいんですね、やっぱり。』
レ「…俺さ、君のこと知りたい。なんだか、俺だけ知らないみたいで、そのせいであんなことしちゃうし…俺なりの免罪符だと思って、これは謝罪よりも、受け入れてほしい。
それこそ、幹部命令で、あんまり使いたくないけど…」
『えぇ、言われずとも受け入れます。私だって独房なんて二度とゴメンですからね。』
フフッ
レ「ぅ、ごめん…」
『冗談ですよ、少し遊びたくなってしまって』
レ「ぇえ…か、かんべんしてよ…」
『…にしても、よろしいんですか?私に近づくということは、きょー様や国王様から離れることになりますよ。それこそ、対峙のような形になってしまいます。』
レ「いいよ。俺が決めた。きょーさんだって、君のこと知らないだけだよ。」
『不思議ですね、優しくて、怖がりで、なのに自分の中での答えはあって、意志がはっきりとしている。私にとっては貴方様も少々怖い存在です』
レ「じゃあ、お互い様?ってことで」
『えぇ、それもそうですね』
月は朝陽へと変わり、私たちを照らした
レウ・クラウドedition終