きょ「幹部命令。」
『唐突でございますね。』
きょ「…黙って受け入れとけ。
首と胴が繋がってることに感謝するんやな」
『…えぇ、そうします。』
きょ「なんや?ただのメイドならできるはずやろ。
この国を去るぐらい」
『…』
きょ「悪いけど、お前か懐柔した3人は来ないで。お前の名前を使って別棟に移動させとる。惜しかったな、お前の侵食もここまでや」
『もう少しこの国にいたかったですが…
しょうがありませんね』
きょ「…」
『お世話になりました。この国に神のご加護とますますの繁栄があらんことを』ぺこり
きょ「っは、」
『それでは、荷物をまとめて来ますね、どちらから出ればよろしいでしょうか』
きょ「ちょお、待て。本当に、去るんか、」
『あなた様が命令したことでしょう…?』
きょ「他に仲間がおるんやったら正直に言え、何を隠しとる…?」
『特に何も…思い当たるものはありません。他のメイドや幹部様によろしくお伝えください』
コツコツ、
きょ「なにがしたいんや…?」
ーーー
『ふぅ、これでよしと、』
メイ「さっきの話、本当…?」
『…えぇ、幹部様命令です。
黙ってお受けしますよ』
メイ「それで、いいの…?
あなた、この国のために…!」
『きょー様にとって、私がいることは国のためになっていません。あの御三方も私のことを気に入ってはくれたようですが、』
『私がいないとこうなる。と明確にあるわけではありませんし、でしたらきょー様の言う不利益を改善する方が良いかと』
メイ「私は、少なくとも私は、行かないでほしい。」
『…一メイドの意見なんて、取り入れられないんですよ。メイ』
メイ「っ、」
『お世話なりました。この国の清掃等々、
お任せいたしますね。』
メイ「…」ぺこり
メイ「お疲れ様でした…っ、ぐす、」
『えぇ、メイがいるから、安心して任せられます。メイがいなくても、私はこの城を去ったと思いますが、貴方のおかげで安心できました』
メイ「っ〜、ばかっ、」
『…急ぎますね、お三方に見つかる前に出てしまいたいので』
メイ「?どうして…?ぐす、」
『必要のないお別れはしても変わりないでしょう?』
メイ「?」
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