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フェラ

「ね、そこの壁に背中つけて立ってみて?」


らっだぁからの要求は、いつも突然だ。


「…待って、なに?何の話?」


「んー、ふふ、今日はあ、」


不気味な笑みを漏らしながら、らっだぁは言った。



「逃げられない状態でぺんちゃんのことたっぷり虐めたいなって!」


「…毎度のことながら、何言ってんの?」


「なんか立ち拘束だと拘束の緩いところも少ないし、快感を逃しずらいから、気持ち良くてより辛いらしい!さっきネットで知って、やってみたくなった!」


「絶対に嫌」


「無駄な抵抗はやめたほうがいいよ?どうせ力じゃ俺に勝てないんだから。体力温存しといたほうがいいって」


謎理論で言いくるめられるが、確かに僕がどれだけこいつの変態プレイを拒絶しても、無理やり拘束されたり、こいつの甘えた声に耐えられなかったりして、最終的にはわがままに従うことになる。


「…はあ…」


仕方なく僕は立ち上がり、指示された通り壁の前に立った。


「でも拘束具なんて持ってないでしょ?」


一縷の望みにかけてそう聞くが、


「それがあるんだよねー。普段からぺんちゃんを甚振ることばっかり考えて通販サイト見てるから、いろんな種類の玩具買っちゃってさー」


僕の望み、完全に砕け散りました。




「手をこう、上に上げて。足も肩幅より少し広めに、そうそう、上手!さすが!」


悔しいが、いつもこんなふうにどうでもいいことを無駄に褒めてくるらっだぁが、やはり可愛い。


…やろうとしていることは全く可愛くないが。


あっという間に、X字のような形で四肢を拘束されてしまった。


「どう?動ける?」


「…いや…」


らっだぁの言った通りで、身体をほとんど動かすことができない。というか、これは遊びがなさすぎじゃないか?


と不安になる僕をよそに、らっだぁは僕の前にしゃがんだ。

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