テラーノベル
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目の前には、懐かしい俺達の両親の墓がある。
ななもり「着いたよ」
ななもり「ころちゃん達は初めてだね、」
ころん「うん、」
莉犬「懐かしいなぁ、ここ、」
ななもり「そうだねぇ、」
るぅと「…どこがお母さん達のお墓ですか?」
莉犬「もう少し奥かな、」
るぅと「そうですか、」
るぅと「早く会いたいです、」
莉犬「会いたいね、、」
さとみ「行くか…!」
ジェル「俺、水汲んでくるわ…!」
ジェル「先行っといてや!」
莉犬「あ、俺も行くよ」
莉犬「ジェル迷ったら危ないからね」
ジェル「ありがとう」
莉犬「いーえ」
莉犬「みんなは先行ってなね」
莉犬「お母さん達も会いたがってるよ」
ななもり「じゃあ、頼んだよ」
莉犬「任せてよ」
𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸ジェル
ジェル「莉犬兄は、ええの?」
ジェル「早く会いたいんとちゃうの?」
莉犬「そりゃあ、早く会いたいよ笑」
ジェル「じゃあ、なんでや?」
莉犬「道知らないじゃん笑」
ジェル「それはそうやけど…」
莉犬「いいの、いいの」
莉犬「ほら!水汲も?」
ジェル「お、おぅ、」
莉犬「冷たいねぇ、水」
莉犬「夏なのにねぇ、笑」
ジェル「そうやなぁ、」
莉犬「よし!これ持ってこ!」
ジェル「ちょっと多すぎん?笑」
莉犬「ふふ、このくらいでいいの笑」
ジェル「そうなん?」
莉犬「そうだよ」
莉犬「景色もいいでしょ」
ジェル「めっちゃええ」
莉犬「そうでしょ笑」
ジェル「水、重ない?」
ジェル「俺、持とか?」
莉犬「こんくらい持てるってば笑」
ジェル「まだ病み上がりやし…」
莉犬「心配性だなぁ、笑」
莉犬「お母さんとそっくりなんだから笑」
ジェル「マジ?笑」
ジェル「初耳やねんけど笑」
莉犬「マジマジ笑」
ジェル「とりあえず、持つから貸してや?」
莉犬「はいはい笑、どうぞー笑」
莉犬「…ありがとね、ジェル君…」
ジェル「へ、?」
莉犬「俺に言わせてくれて…」
莉犬「俺だけだったら言えなかったから…」
ジェル「俺も何もしてへんよ」
ジェル「兄ちゃんが頑張ったからや」
莉犬「そうかなぁ、笑」
ジェル「きっと、そうや」
莉犬「そっか、笑」
ジェル「お!あいつらやん!」
莉犬「二人で行くと早いねぇ、笑」
ジェル「おーい!みんなー!」
さとみ「おー、早かったな笑」
ななもり「ほんとだ笑」
莉犬「ジェル君が持ってくれたからね笑」
ななもり「そうだったんだ笑」
るぅと「当然ですよそんなの」
るぅと「莉犬兄には何もさせちゃダメです 」
ころん「うわぁ、セコムるぅとだ…」
ころん「こわぁ笑」
るぅと「あ゛ぁぁ??」
ころん「すみませぇぇぇぇぇんんん!!」
ななもり「もう笑」
さとみ「静かにしろー笑」
莉犬「元気だなぁ笑」
ななもり「掃除しようか」
ななもり「いっぱい持ってきたね笑」
ななもり「バケツ3つも持ってきたの笑」
ジェル「このぐらいいるって兄ちゃんが」
莉犬「そうそう笑」
莉犬「どうせ足りないから笑」
ななもり「あー、なるほどね笑」
ジェル「何笑ってるん?」
さとみ「兄ちゃん達にしか分かんねぇよ、笑」
るぅと「早くやりますよー」
莉犬「バケツ1個頂戴ね」
莉犬「2つは使っていいから」
ころん「はーい!」
ころん「誰が1番綺麗にできるか勝負だ!!」
るぅと「僕に決まってます!!」
ころん「僕だって負けないもんねー!」
ジェル「俺もやるで!!」
莉犬「おー、元気笑」
さとみ「見てて疲れるわ笑」
ななもり「面白いけどね笑」
莉犬「音無くしても騒がしいからなぁ笑」
さとみ「絶対そう笑」
ななもり「2人はいいの?やんなくて」
莉犬「やったらなんか言われそうだしね笑」
ななもり「なるほど笑」
さとみ「俺はいいや笑」
さとみ「楽しそうだしあいつら笑」
ななもり「混ざったら楽しそうだよ?笑」
さとみ「いいよ俺は笑」
さとみ「なな兄こそ行ったら?笑」
ななもり「えー?行っちゃおっと笑」
さとみ「行くのかよ笑」
莉犬「あはは笑、皆石鹸だらけじゃん笑」
さとみ「マジじゃん笑笑」
莉犬「無理すぎ笑笑、お腹痛い笑笑」
さとみ「笑い過ぎ笑笑笑」
ななもり「楽しそうだなぁ、2人とも、笑」
ななもり「良かった、笑」
ころん「ジェル君笑笑笑笑」
ころん「頭、笑笑笑笑笑笑笑」
ころん「うん…着いてる笑笑笑笑笑」
ジェル「はぁ?笑笑」
ジェル「うん…じゃねぇわ笑笑笑笑」
るぅと「2人とも下品ですね」
ななもり「つめたぁ笑笑笑笑笑」
莉犬「残酷だなぁ笑笑笑」
ななもり「掃除終わんないよ、これじゃ笑笑」
さとみ「だな笑笑」
莉犬「もう水かけて終わろうか笑」
ななもり「そうしようか笑」
莉犬「よし、余った水かけるから皆どいて〜」
るぅと「僕かけますよ?」
莉犬「大丈夫だから笑」
るぅと「そうですか、?」
ころん「豪快すぎ笑笑笑笑」
ジェル「頭にかかったんやけど笑笑」
莉犬「あれ、?笑笑笑」
莉犬「かかっちゃった?笑」
莉犬「よし、降りよっと、」
莉犬「あッ…!!」
さとみ「おっと、」
莉犬「あ、ありがと、///」
るぅと「お姫様抱っこ…!?」
ころん「うわぁ、sexyだなぁ笑笑」
ジェル「水も滴るいい男やね笑笑笑」
さとみ「だろ?笑」
さとみ「てか、俺も濡れたやん笑笑」
ななもり「お疲れ笑笑笑笑」
莉犬「ごめんごめん笑笑」
るぅと「とりあえず何もなくて良かったです」
ななもり「だね笑」
さとみ「俺はなんともなくないんですが?笑」
るぅと「さとみ君はどうでもいいので」
さとみ「え?笑笑笑」
さとみ「可哀想おれ、、笑笑笑笑」
ころん「ついに誰からも慰められない笑笑」
さとみ「辛すぎ笑笑笑笑」
ななもり「もう、笑笑笑笑」
莉犬「ほらぁ、泡だらけ軍こーい」
莉犬「ここ立ってね?」
ジェル「何するん?」
莉犬「まぁまぁまぁ、笑笑笑笑笑」
さとみ「やばお前、笑笑笑笑」
莉犬「いっきまーす!」
ころん「ヤバすぎ笑笑笑笑笑」
ころん「びしょ濡れなんですけど笑笑」
るぅと「莉犬…?笑笑笑笑」
莉犬「あははっ、あはははは!!笑笑笑笑」
さとみ「悪魔すぎる笑笑笑」
ななもり「ビショ濡れだよぉ笑笑笑」
莉犬「大丈夫皆!!笑笑」
莉犬「イケメンだから!!笑笑」
ジェル「関係無さすぎや笑笑笑笑」
さとみ「お腹いたすぎて死ぬ笑笑笑笑」
ころん「𝐬𝐢𝐱パック笑笑笑笑笑」
さとみ「発音ヤバすぎ笑笑笑笑」
ななもり「手合わせるよー笑笑」
さとみ「この状況下での手合わせは死ぬ笑笑」
ころん「稽古じゃねぇよ笑笑」
ななもり「ほら!笑」
ななもり「真剣にやりなさいっ!笑」
るぅと「そうですよ笑」
莉犬「…」
ななもり「ほら、みんなもするよ!」
皆「はーい!」
𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸莉犬
お母さん、お父さん。
俺、元気にしてるよ。
沢山、笑って。
沢山、泣いて。
毎日毎日、楽しい日々を過ごしてます。
いつもどうりの日常はすぐに崩れてしまうけど、今俺がいる日常は壊れて欲しくないって心の底から思えるようにもなりました。
生きるのが楽しいって思えるようになりました。
大事にしてくれる兄弟や、親切にしてくれる方が俺にはたくさんいます。
これはきっと、お母さん達のおかげです。
日常なんて、思っているほど頑丈じゃなくて。
いつも通りの朝が、少しの言葉で滲み、
いつも通りの景色が、一つの出来事で崩れ落ちてしまう。
笑っていたはずの空気は、瞬き一つで冷えて、
触れていた温もりは、指先から零れ落ちてしまう。
何気ない会話も、当たり前の時間も、
まるで砂の城のように脆くて、
波が来ると分かっていても、
俺達は信じたふりをして積み上げてしまう。
だからこそ、今日の笑顔は、永遠じゃないと知っている俺だからこそ。
それでも必死に手を伸して、 崩れると分かっている景色に、 最後まで触れていたい。
そう思えるようになりました。
幸せって、きっと形のないものなんだと思う。
手のひらでぎゅっと掴もうとすると、すり抜けてしまうくせに、
ふとした瞬間、肩に羽みたいにそっと降りてくる。
大きな夢が叶うことより、
誰かの笑顔を見て自分も笑ってしまう時間とか、
眠る前に「今日も悪くなかったな」って思える夜とか、
そんな小さな幸せの欠片がずっと深く胸に残っています。
でも、幸せは長くはとどまらないし。
風みたいに通り過ぎて、
その後ろ姿だけが記憶に焼きつく。
だから、人はまた探すんだと思う。
あの一瞬を、何度でも。
幸せは、持つものじゃなく、
その瞬間に気づけるかどうかなんだって。
そして、それに触れた指先の温度を、
心の奥で手放さないことなんだと思う。
ありがとう、お母さん、お父さん。
俺を、兄弟を、 産んでくれて。
空から見守っててね。
寂しくなると思うけど、どっかで顔出しにくるね。
「来てくれてありがとう。いつまでもあなた達を見守っているわ。 あなた達なら必ずいつか幸せになるわ。次会う時を楽しみにしてる。私達のことを忘れないでね。 」
聞こえないはずの声が微かに聞こえたような気がした。
忘れないよ。
大きな笑顔の花を咲かせて。
𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸𓂃 𓈒𓏸主
個人的にこのお話はこれが最終話だと思っています。
こういう続きが…など意見がある方は聞かせていただけると嬉しいです!
できるだけ、要望に答えようと思ってます!
待つ時間が多い作品にはなったとは思いますが、待っててくれて読んでくれた皆様ありがとうございました!
是非、他の作品も見てってくださいね。
コメント
2件
いろいろ見るの遅れちゃいました〜… 完結おめでとうございます!!✨️ 最後の莉犬くんのお話、すっっごく…なんというか…もうすごかったです…(語彙力皆無 もう、全部のお話が神次元すぎて泣けました…😭 フォロワーさんも160人、おめでとうございます!🎉 これからも頑張ってください! 応援しています!✨️✨️