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俺の物語

1 - 第1話 全てはそこから

2025年10月14日

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昔、地球という星に人間の男がおった。その男、名は「アダム」という。神はその男の体から新たな人間を創った。アダムが名付けた女の名は「イブ」。

時が立ち、二人の間には多くの子がやどった。最初に生まれた子の名は「カイン」。次に生まれたのが「アベル」といった。

神はアダムに言った。

神:「地球には人が増えた。他の星にも人間を創る。1人生け贄を3日後に捧げよ。」

アダムは悩んだ。捕まえるとは言っても星の外に出た時点で死んでしまうことは分かっていたからだ。神は死体をほかの星に持って行って何をするんだろう。3人のうち1人を犠牲にしなければならない。その事実に頭がおかしくなりそうだった。できるなら自分が生け贄になりたいと思いながらそれが叶わない現実に絶望していた。

翌朝アダムはカインとアベルを呼び出し、言った。

アダム:「3人のうち1人を生贄にしなければならない。2人でイブを捕まえよ。または抹消しろ。」

アダムの体からできたイブは自分の一つに過ぎないとおもったアダムは生け贄にイブを選び2人にイブを捕まえることを課した。

カインは絶望する。自分の母を生贄にしなければいけないことに。

だがアベルは違った。アベルは父(アダム)の命令どうりその日のうちに母、イブを殺そうとするばかりだった。その姿にカインは恐怖を覚えどうすればいいかよなよな夜な夜な考えていた。母か弟どちらかを犠牲にしなければならない。

夜が明け、ついに生贄を捧げる日となった。アベルは早朝にイブのところへ行き母を亡き者にしようと企んだ。カインはそれに気づき急いで後をおう。

カインはアベルに追いつき言った。

カイン:「まてアベル!本当にそれでいいのか?母さんが犠牲になってしまっても!!」

アベル:「それがなんだと言うんだ。父さんに刃向かえる訳がないだろう?」

カイン:「生け贄がいればいいんだろう?俺がなるよ!!だから母さんを殺すのはやめてくれ」

アベル:「それはダメだ。カイン。お前は父さんの後継者となるんだ。生け贄は母さんだ。もう決まったことだ」

アベルは聞く耳を持たずイブのところに走る。

イブ:「どうしたの?アベル。ご飯がもう少しでできるわ。父さんと兄さんをよんでらっしゃい」

アベル:「うん。」

イブが後ろを向いてご飯の準備をしているとアベルが後ろに立ちナイフを持つ。

アベル:「母さん。ごめん。ごめん、、、」

ぐさっっ!!!!

イブの悲鳴が響く。イブの横にはアベルが倒れている。そう、アベルが母(イブ)を殺そうとした直前、後ろからカインがアベルを刺した。床にはアベルの血が流れている。

カインは自分が弟を殺してしまったと言う事実を信じることができなかった。倒れ込んでいた母(イブ)に目を向ける。

イブは目の前でカインがアベルを刺したところをみて、パニックになった。

イブ:「ひ、人殺し!こっちにこない で!!」

カインは絶望した。守ったはずの母にまで拒絶され横には自分で殺した弟の死体が転がっていた。気づけば家の外に出ていてフラフラと森を彷徨っていた。

アダム:「カイン!!!」

アダムは泣きながらカインを抱きしめた。

アダム:「ごめんな。ごめんなぁ、、。お前は悪くない。俺が、、、」

カインは泣き崩れ2人はこれからのことを話し合った。

カイン:「俺が生け贄になるよ。母さんにはアベルが母さんを殺そうとしていたこと、黙っててほしい。」

アダム:「本当にそれでいいのか?お前は人を殺し追放された罪人と言うことになってしまうんだぞ、、。生きていけるのかも分からない。」

カイン:「ああ。それでいいんだ。俺はこの手でアベルを殺した。なのに俺だけ幸せに生きるなんてできるはずがないんだ」

アダム:「カイル、、、」

生け贄を捧げる時間になる。神が降りてきてカイルをさらに連れて行こうとする。アダムは叫ぶ。

アダム:「カイル!!必ず帰ってこい!!」

涙ながらに叫ぶ

カイル:「ああ!!必ず!!!」

カイルは神に空へと連れて行かれた。




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