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少女レイ
🎲
紫×青×水
あれは暑い夏の日の帰り道。
僕が思いを寄せていた彼はいじめられていた。
きっともう彼も限界だったのだろう。
君は線路へ飛び出そうとしてた。
ねぇ。君と僕は友達。
僕に助けを求めてよ。
僕がいなきゃ君は生きられないでしょ?
『二人きりでこのまま遠いところまでいきたいね』
そういって笑う君の声が僕の頭の中でまたフラッシュバックする。
周りの声と蝉の鳴き声がうるさくて。僕は耳を塞いだ。
ねぇ、流石にそろそろ気づいてよ
このままじゃ僕のこと忘れちゃうんじゃないんかと心配になる
「離れててもこれがあればずっと一緒!」
そういって買った色違いのキーホルダー。
僕は大事に持ってる。
君のは……
あの日に砕け散った。
また僕の好きだった君のいない夏が始まる。
夏休みも終わり学校が始まった。
夏休み終わり初日なのに隣の席に居るはずの君はいない。サボりやがってw
…君の机の上には花瓶が置いてあった。
俺が君のために置いたもの。
でもきみが悪いんだ。
俺のことを見てくれないから
君は苦しんでたね
ずっと誰かからの助けを求めてた
冷たい君の手にそっとキスをした_。
新学期が始まってすぐの頃
君はクラスの女子達にいじめられていた
無視されたり陰口を言われたり笑われたり。
その姿はきっと君から見たら凶暴な獣みたいだっただろう。
心晴れるまで君を弄んでた
僕/俺は不揃いのズボンを履いて今日もあの場所へ行く
いつもなら静かなはずの駐車場近くで悲鳴が聞こえてくる
きっと人身事故だろう。
去年の今日もあそこで人身事故が起きた
そんな日なのに教室から見る空はきれいな青空だった。
きみはともだち。
やはりここに立つと君の笑い声とどこかからの悲鳴が頭に流れる。
もう君は帰ってこないんだ。
認めたくなかった。まだ一緒にいたかった。
僕はキーホルダーを線路に投げ捨てた。
あの日君を消し去った夏を許さない。
僕/俺には見えた
自分のことを指差す君が。
《気付いてるよ》
『なんど君の優しい性格に恋をして。
〈なんど君のその優しい性格を恨んで。
「あの日の約束が僕を縛り付けるから
《僕/俺もあの日の約束を捨てた。