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刻印の生存者

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刻印の生存者

10 - 第10話 タイムリミット

2025年08月11日

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呼吸が荒い。 足も腕も鉛のように重くなっていた。


 前方から二体、背後から一体。

 魔人たちの白濁した眼球が、暗闇の中で不気味に光る。


(数が……増えてる)


 汗が顎を伝い、地面に落ちる音すらやけに大きく響く。

 足元の黒いエーテルが、じわじわと視界を侵食してくるようだった。


【残り時間:0分05秒】


 前の二体が同時に跳びかかってくる。

 咄嗟に腕を上げ、首元への爪撃を逸らす──が、衝撃が肩に残り、体勢が崩れた。


【残り時間:0分02秒】


(もう一撃来る──)


【残り時間:0分00秒】


 次の瞬間、世界が無音になった。

 魔人たちの動きが、糸で吊られた人形のように停止する。


【サブシナリオ〈途切れた橋〉が終了しました】

【生存者数:5名】


 淡い光のパネルが目の前に浮かび、そこに無機質な文字が並んでいく。


【あなたは生命を3体殺害しました】

 内訳:魔人 3体

【追加報酬:コイン+300】

【今回までの総獲得コイン:3100】(※前シナリオ分含む)


(……まあ、悪くない)


 だが俺は、パネルを閉じた。

 ここで安易に使えば、次のシナリオで詰む。


(契約拒否で支援は少ない。なら、使いどころはもっと先だ)


【一部の観測者が、あなたの慎重な選択に感心しています】


 再び音が戻る。

 気づけば、魔人たちの姿はすべて霧散して消えていた。

 代わりに、耳障りなほど甲高い声が響く。


ドゲ「おめでとうございます、生き残った皆さん! いやぁ、予想以上でしたよ〜」


 軽い口調とは裏腹に、その目は冷たく光っていた。

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