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ー 天都谷 side ー
ふわり、ふわりと宙に舞う本達と、
綺麗な藤士郎、烏のような人。
彼は、ぶつぶつと何かを言っていた。
??「まったく。
勝手に扉を開けて出てきてしまった新入生など前代未聞です!
はぁ…どれだけせっかちさんなんですか。
さあさあ、とっくに入学式は始まっていますよ。鏡の間へ行きましょう。」
『扉…?』
??「貴方が目覚めたたくさんの扉が並んでいた部屋ですよ。この学園へ入学する生徒は、全てあの扉をくぐってこの学園へやってくるのです。通常、特殊な鍵で扉を開くまで生徒は目覚めないはずなんですが……」
『…とーじろー?』
弦月「…お、お弦わかんなぁい♡」
『…そっか、』
??「結局元凶は全てこの使い魔のようですね。連れてきたのならちゃんと責任持って面倒を見なさい。」
弦月「ちょっと?
使い魔じゃないんだけど!」
??「……おっと!
長話をしている場合ではありませんでした。早くしないと入学式が終わってしまう。
さあさあ、行きますよ。」
『その前に、貴方は誰なんですか?』
??「おや? 君、まだ意識がはっきりしてないんですか?空間転移魔法の影響で記憶が混乱してるんですかねぇ……
まあいいでしょう。よくあることです。
では歩きながら説明してさしあげます。
私、優しいので。」