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◇◇◇◇◇
「え?ここはどこだ?」
颯は見覚えのある天井を見て思い出した。
「あ!ここ俺の家だ!戻ってきたんだ!
やったー!うおー!エルミカ様!」
喜んだら、お腹が空いてきた。
うん、生きてるぞー!
◇◇◇◇◇
千代田マンションにて。
「え?え?えーーーー?」
「どうしたの!サクヤ。大きな声で。」
「みなさん!大変です!
颯さんの反応が出たんです!!」
「え?本当に!」
「嘘!マジで!」
「お兄ちゃんの?」
お通夜状態のリビングが突然、祭り状態に変化。みんなが早見さんに群がってる。
「で、どこに反応が出たの?」
「ちょっと待ってください!」
早見さんが久しぶりに、もう使うことのないと思っていたラップトップを開いて位置情報を確認する。
「もう、早くしなさいよ!」
「ちょっと、待ってください!」
「早見さん!出来る女なんでしょ〜!早く〜!」
「わかってますってば。
あ!ここですね!川崎のここです!
これって颯さんの昔のアパートですよ!」
早見はヘッドフォンマイクをつけて、通信を始めた。
『颯さん!聞こえますか?』
『あ!早見さん!』
颯の声がした途端、発狂のような歓喜の雄叫び合唱団。どれだけ高揚しているかがわかる。
「早見さん!ちょっと貸して!」
『お兄ちゃん!』
『おー!桜か?戻ってきたわ。』
『おかえり!ううう。』
「みなさん!通信は繋げっぱなしにするんで、早く迎えに行きましょう!」
「そうだよ〜!早く行こうよ〜!」
『お兄ちゃん。今から行くから待ってて!』
『おー!お腹空いたんだよ。
なんか食べに行こう。』
『うん。そうしよう!お兄ちゃんの奢りで!』
みんなが泣きながら笑うのを見て、さらにみんなが泣き笑った。
◇◇◇◇◇
川崎のボロアパートにて。
「やっと着いたわね。」
「早く、早く!」
コンコン!
「お兄ちゃん!来たよ!」
ガチャ!
「桜!静!麗奈さん!朱美!若葉!
戻ってきました!ただいま!」
「お兄ちゃん!おかえり!」
「颯!おかえり!」
「颯さん!おかえりなさい!」
「颯くーん!付き合って〜!」
「颯兄!おかえりなさい!」
みんなが一斉に颯に抱きついた!
後ろでレベッカと早見たちマネージャーたちが、もみくちゃにされている颯を微笑ましく眺めていた。
颯が帰って来た!!
◇◇◇◇◇
〜 Season3:地上世界型ダンジョン編 完 〜
◇◇◇◇◇
最後まで読んでくださったみなさま、本当にありがとうございました!
このSeason3にて、本物語はひとまず完結になります。
また、お会いできれば嬉しいです。
よろしくお願いします‼️
ありがとうございました‼️
◇◇◇◇◇