パ ァ ン ッ
ピ ッ ピ ー !!
世一 「おっ!丁度じゃん」
吉良 「はッ、?」
吉良 「ふ .. け 、な ….」
世一 「なんて?」
甚八 「お疲れ才能の原石共よ」
「ここでは結果が全てだ」
「敗れた者は出ていけ」
吉良 「ふざけるなぁ”ぁあ”!!」
世一 「は?」
吉良 「なんで ..俺が 、お前なんかに …ッ!」
「才能がある俺が将来を潰されなきゃなんねぇんだよ ッ!!」
「こんな遊びで ッ!!なんで俺が …」
「俺は .. 、俺は日本の宝だぞ ッ!?」
世一 「… お前、クソ見苦しいな」
「周りをよく見ろよ、エリート凡人さんよぉ」
「この部屋の広さは16.5×40.32m」
「P・Aと同じサイズなんだよ」
「全てのゴールは約75%はこの中から生まれる」
「ストライカーの仕事場なんだよ」
「つまりここでのポジショニングがストライカーの価値を全て決める、」
「そんな戦場で生き残れない人間に」
「ストライカーの才能は無いんだよ」
吉良 「なんだよお前.. さっきからッ!」
「部屋の広さはわーったよ!」
「だからオニごっこはサッカーじゃねぇつってんの!」
世一 「はぁ、お前あー言えばこう言うなぁ」
「一応説明めんどいんだよ?長いしさ」
「逃げる側に要求されるのは …」
「対人感覚・駆け引き、ポジショニング」
「追う”オニ”に要求されるのはドリブル精度とか、動きの中で狙い撃てるキックのクオリティ」
「これは立派なサッカーのトレーニングだよ、」
「凡人さん」
吉良 「だからってこんなたかが2分ちょっとで俺の何がわかんだよ!」
「サッカーは90分だろ!」
世一 「…. はぁ、」
甚八 『90分の中で1人のプレイヤーがボールを保持できる平均時間は136秒』
『お前は平等に与えられたワンゲーム分のチャンスをフイにしたんだ』
吉良 「でも!ラスト10秒じゃどうにも!」
甚八 『お前は試合でも同じこと言うのか?』
吉良 「え?」
甚八 『思い出せ、お前がボールに当てられた瞬間 … 時計はまだ1秒残っていた..』
『動けないイガグリに当てれば生き残れたんだ』
『それをお前は見逃した __..』
『言わば試合終了間際ラストワンプレー』
ひしめき合うP・A内で
味方のシュートは
ゴールを外れ
お前を直撃した、その瞬間お前は
諦めて敗北を覚悟した ___…
だから気がつけなかったんだ
偶然にも目の前にこぼれるボールに ..
『ほんの少し脚を伸ばせば』
『届いたハズの勝利に』
『この”オニごっこにおける”オニ”はボールを持ち続けることで”敗者”にもなり得るが』
『誰かに当てることで自らが”勝者”にもなることができる有権者だ』
『倒れたイガグリじゃなく自分よりランキングが上の奴を倒した』
『絵心世一』
『そこからボールを奪い1番強い者を倒そうとした』
『蜂楽廻』
『それこそが集団の常識に左右されない己のためだけの勝利への執念であり、』
『俺が求める …ストライカーのエゴイズムだ』
『そこから逃げた _..』
『お前の負けだ、吉良涼介』
『ファック・オフ』
吉良 「だって ..あいつが ..」
「急に ..蜂楽が … 来たから…」
「急に蜂楽が来たからぁ”ぁぁ”あ’ぁあ”!!!」
世一 (うるさ ッ、」
吉良 (ギリッ)
世一 「こっち見んなよ」
吉良 「間違ってる ..こんなの… 絶対!」
ウィーン
世一 「クソ凡人だなあいつは ..」
五十嵐 「な、なぁ、お前 ..」
世一 「うお、なんだよ、」
五十嵐 「お前さっき …“絵心世一”って言われてたよな…、?」
世一 「それがなんだよ」
五十嵐 「絵心って …」
世一 「あー、なんだそのことか」
「そうだぞ、あのキノコ頭の眼鏡野郎は俺の親父だ」
シ──────ン
世一「なんで急に静まるんだよ、」
「俺変なこと言ったか?」
「え、」
世一 「お前ら急にうるッせぇよッ!!!」
いや、さ
まじで遅くなってごめん
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コメント
6件
続き楽しみにしてます😊!
続き楽しみです!((o(^∇^)o))