《試合前…》
冷『みんな、攻撃は捨てろ。ナズバさんのシールドで全部意味がない。』
ラザー『うん。何回も聞いた。』
冷『大事だから言ってるんだ。』
スティル『でもチーム戦ってみんなバラバラに動くんじゃないの?なのにシールド貼り続けるなんて凄いわね。』
クラッシュ『それ!私も思った!』
リタン『確かああいう系の能力は一定の距離離れていても届いたはずだ。』
冷『ああ、それに加えてナズバさんは攻撃のタイミングの一瞬だけ守る事ができるんだ。』
クラッシュ『離れてるのに凄いねー』
冷『まぁナズバさん1人だけだと体力はすぐ削られるけどな。』
《ラザー視点…》
クッソォォォォ!コイツしつけぇ!!!!んだよこの足の速さ!!!避けても避けても追いつかれる!!!このままだったら前に進めねぇ…クリスタル解放使ってどうにか足止めできるかもだけど、だからといってそんなこと今出来ねぇし……少しでもアイツの足止めをできれば……………………ってあれ?もしかして俺……1人になったの間違ってた!?!?
どうしよう!!!どうしよう!!!フラッグだけ置いて逃げるか?いや、でもそうしたらもう負けだ!なら俺に残された道は1つ!
ラザー「このまま逃げてやるぜぇぇ!!!!」
ナズバ「まだ逃げる気か!?」
ラザー「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
ナズバ「さっき俺のシールドで誰かの攻撃を守ったけど、まさかヒビまで入れるなんて……訓練所を壊した子かな!すごいや!こっちも負けてられないね!」
ラザー「へへ!もうこんなにも離れた!このままゴールへ……」
シュバツ =͟͟͞͞
ナズバ「行かせないよ!」
ラザー「ウガアァァァァァァ!!!!!しつけえぇぇぇぇえぇぇぇえぇぇえ!!!!!!!」
《冷視点…》
バーン!バーン!バーン!バーン!
ファガン「オラオラオラァ!!!避けてばっかりか冷!?もっとガツガツせめてこいや!!!」
クソッ!こんなに連続で攻撃されたら避けるので精一杯だ!素の肉体が弱い地球人ならあのあの一撃食らっただけで致命傷だ。だからといって避けていても俺の体力が足りない…もう詰みか………
ファガン「オラオラ!!!まだまd…」
スティル「えいや!!!」
ファガン「ウオ!?なんだ!!!」
冷「スティル!?なんでここに!?」
スティル「説明はあと!!!今はファガンさんをどうするかが先!!」
ファガン「全然気づかなかった、ナズバのシールドが無かったら避けれなかったな…」
冷「ラザーは!?」
スティル「1人でナズバさんとフラッグの取り合いしてる!!!」
冷「1人で!?なんでこっち来たんだ!!!」
スティル「だってラザーが行けって言うんだもん!!!でもそのおかげで冷助けれたじゃん!」
冷「あぁ…………アリガトウ…」
スティル「なんて?」
冷「な、なんでも無い。」
ファガン「話はおしまいか?」
冷「はい。」
ファガン「んじゃあ2人になった事だし、アタシも一肌脱いでやるよ!!!そして…クリスタル能力解禁だ!!!!」
ファサッ…
スティル「キャッ!!!ホントに脱いじゃった!!!」
ファガン「大丈夫だ!サラシ巻いてあるから。」
スティル「そういう事じゃないですよ!!」
冷「スティル、一緒に避け続けるぞ。」
スティル「避け続けるって…ずっと!?」
冷「あぁ、こうなったら逃げる事も隠れることも出来ない。このまま出来るだけ抗うぞ!」
ファガン「さぁ、第2ラウンドの始まりだ!!!」
《リタン視点…》
リタン「みんなは大丈夫なのか…俺だけここに居ていいのか……けど、誰か1人は見張っとかないとだしな。でもこんなに動きにくそうな地形なのにみんなちゃんと戦えてるなんて凄いな。よし!今の間に俺はカウンター用のダメージでも蓄積しとくか。」
ダント「じゃあ俺が蓄積させてあげるよ。」
リタン「!?いつからそこに…」
ダント「驚いた?けど、始まって3分くらいの頃には居たよ?」
リタン「さ、3分で…流石トップですね…」
ダント「いやぁ、これでも遅い方だよ?俺はチームの中だったら3番目の速さだ。ちなみに1番速いのはナズバね!」
リタン「凄いですね……」
ダント「まぁ、そんなのはどうでもいいよ。さあ!始めるよ!!!」
シュン!
リタン「消えた!?」
ダント「フン!!!」
シャキン!!
リタン「ゔ!!!」キーーン!!
ダント「へぇー今の不意打ち防げたんだ?すごいね。」
リタン「ギリギリでしたけどね…」
クソ……盾で守っただけで腕が痺れて…
ダント「じゃあこれは?」
シャン!ジャギン!
リタン「ゔ!がぁあああ!」ギンー!!!
バタリ…
ダント「もうおしまいか?」
リタン「う、腕が……」
ダント「言っとくけど、俺クリスタル能力使ってないよ?なのに耐えれないの?盾まで使ってるのに?」
グッ、くそぉ……なんでだ!盾で守ってるのに…
ダント「多分君、剣の攻撃くらいなら盾で全部守れてると思ってるでしょ?言っとくけど俺はフラワーで1番強い剣士だからそんな常識通じないよ。」
こんなにもレベルが違うのか…けど、そのおかげでカウンターの威力が出る!
リタン「さ、流石で…すね、ハァハァ…」
ダント「よし、ちゃんと立てたね。次はじゃあ君の攻撃の番だ。」
リタン「ハァハァ…じゃあ遠慮なく……」
俺のクリスタル能力のカウンターは、食らった威力を体に蓄積して2倍の威力で返す能力。ダントさんの攻撃2回分もの威力が蓄積されてるんだ!これをさらに2倍したら流石のナズバさんのシールドでも耐えられないだろう。
リタン「ハァハァ…いきます!!!!カウンタータックル!!!!」
ズドドドドドドド!!!!!!
ダント「…へぇ……威力を蓄積ってそういう事ね……まぁ、シールド破壊は悪くないんじゃない?けど、」
バキッ!バキッ!ッパリーーーーン!!!
リタン「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉお!!!!」
ダント「シールドが無くても、剣で守ればいいだけだよね?」
キーーーン!!!!
リタン「な゛!?」
ダント「トドメだ。」
グサッ……
リタン「ヴ…グハァ…………」
バタリ……
ダント「1人目終了。」
【ボルテーズ / リタン】〈ダウン〉
《ラザー視点…》
ナズバ「ハァハァ……ダントのシールドが破壊されたか…俺の体力マズイな…」
アレ?アイツの足段々と遅くなってきたか?よし!このままゴールまで行ってやる!
ナズバ「い、行かせないよ!!!ハァハァ…」
ラザー「もおぉぉぉぉぉぉぉぉお!!!!しつこいってえぇぇぇぇぇぇえ!!!!」
《冷視点…》
ファガン「ん?どしたダント?……あぁ、マジか!?刺したのか!?ひでえぇ…りょ。」
スティル「無線?」
冷「多分な…」
ファガン「聞けお前ら!ダントがあのアニマ星人を倒しただってよ!!」
冷「アニマ星人!」
スティル「お兄ちゃんが!?」
ファガン「今アニマ星人の奴とクラッシュの2人がダウン状態だから…あと一人でおしまいだ!」
スティル「あと一人で終わりって…どういう事よ冷!これルール・フラッグじゃなかったの!?」
冷「ルール・フラッグはフラッグを相手の陣地に刺すか、相手のチームを3人ダウンさせるかのどっちかで勝敗が決まるんだ。」
ファガン「説明ご苦労!という事でこれで終わりだ!!!クリスタル能力!反動反転!!!」
ズドーーーーン!!!!!!!!!
スティル「え!?わ、私!?ってちょちょちょちょ!!!イヤァァァァァァァァァ!!!!!!!」
ドン!
スティル「え!?」
冷「グハァ!!!!」
バタリ…
スティル「冷!?なんで!?私を庇って!?」
冷「今のはう、腕だから大……丈夫だ…」
ファガン「ほーん…んじゃあ次はどうだ?」
ズバーーーーーーン!!!!!!!
冷「ウガアァァ!!!!!!」
スティル「冷!?足が!?」
冷「ハァハァ……まだ、ダウンしません…」
ファガン「そうか、頑張れよ。」
ドガーーーーーーーーン!!!!!!!!
スティル「冷!!!」
ファガンさんのクリスタル能力〈反動反射〉は自分の動作で受けた反動を動作の威力に上乗せ出来る能力。要するに銃で撃った時の反動は自分に来ず、銃の威力に追加されるって事だ。
けど、こんなにも短時間に何発も撃てなかったはず!なのになんで!?それより今は次の攻撃に備えないと!!!次は剣で守るか!?でも…
パッッキーーーーーーーン!!!!!!
冷「グッ!!!」
ファガン「剣で守ったか。けど、もう剣が折れちまって使い物にならねぇけどな!まぁ、最初から使い物になんかならなかっただろうけど!」
スティル「冷大丈夫!?」
冷「あぁ…」
剣も折られて俺は右腕と左足をやられた。一か八かだが、スティルに賭けるしか……
【次回】トップvsルーキーIII
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