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「うーん、あの子大丈夫かな、」
リビングにて、僕達はママが焼いてくれたパイを食べ、先程の少女の身を案じていた
「一応、出血は止まっているみたいだったから、無理な運動をしなければ大丈夫なはずよ」
「にしても、あんな大怪我どうやって負ったんだ?」
「さぁ、もしかしたら最近地上が騒がしい事にも関係してるかも、」
「、とりあえず!今はサンズにあの子の事を任せて、私達はあの子の歓迎会の準備をしましょ!」
ママがそう言うと、さっきの雰囲気とは裏腹に明るい雰囲気が部屋に流れた
あの子と、友達になれたら良いな
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「すまん、いきなり抱きしめちまって
傷は開いてないか?」
「大丈夫、」
その後、しばらくして俺は腕の中から少女を解放した
この少女は、俺の想像よりずっと純粋な子供だった
ただ、殺すのに快楽を覚えたイカれた奴だと思ったが、違った
少女はただ教えられた事をやったまでだ
そして、自分が行ってきた事に対しての懺悔、覚悟を持ち合わせてる
コイツはまだ、やり直せる
「なぁ、お前さん
ここでやり直してみないか?」
「やり直す、?」
少女は不思議そうに首を傾げた
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「なぁ、お前さん
ここでやり直してみないか?」
「やり直す、?」
私はその言葉に疑問に思った
これまで、大勢の人間の命を奪ってきた
そんな私がやり直して、その人間達は果たして報われるのだろうか
「お前さんは今まで、とんでもない過ちを犯してきちまった。
その被害者に少しでも詫びる気持ちがあんなら、ここでオイラとやり直してみないか?」
「、でも私は、もう、やり直せないところまで殺した、」
だから、もう、
私がそう視線を下げると、頭に何かが乗っかった
驚きながらも視線を上げると、スケルトンは優しい眼差しで私の頭を撫でていた
「誰にでもやり直すチャンスはあるさ。
もちろんお前さんにもな
しかも今なら、オマケでオイラも付いてくるぜ?」
“だから、もう一人で何も背負うな”
「っ、」
初めてだった、こんな眼差しを向けられたのも、腕の中に包まれたのも、
何もかも
だからだろうか、胸が締め付けられるほど、
だが不思議と、苦しくはなかった
ただ、胸がぽかぽかとあったまっていく
「!」
「グズッ、ヒッグ、」
鼻を赤くし、目からは止めどなく大きな雫が溢れ出て、頬や手を濡らしていく
これが、嬉しいという気持ちなのだろうか
「heh,お前さんもまだまだ、子供って事だな」
そう言うと、スケルトンは私の頭を撫で続けた
その時
「にいちゃん!ずるいぞ!
新しい友達の部屋で遊ぶなんて!!」
「おー兄弟。すまないな、急いでいたからさ」
「?!」
扉からまた新たなスケルトンが出現した