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コメント
4件
号泣案件…今までの悲しい系の話の中でダントツで泣いてしまった😭 文豪過ぎるよぉぉ…語彙力えぐすぎます。 これからも頑張ってくださいぃ;;
( ߹꒳߹ )泣いたですわ、感動系も好き、にゅんたらさんは天才(T^T)ニキしろは尊いし神だけど死んで欲しくはね〜、けど○ネタ大好き、投稿ありがとうございます
ニキしろ 一年に一度の素直になる日
sr➡しろせんせー
nk➡ニキ
━━━━━━━━━━━━━━━
しろせんせー視点
もういいんだ
全て終わらせよう
こんな苦しい思いをしながら
生き続けるほど
苦しく 残酷なものは無い
どう足掻いても報われないのだから
家にある仏壇の前に何度来たことか
何度も何度も悩んだ…
お墓の前で死ぬのは気分が悪いから
そうしようとした
そして決めたから
これは間違っていない…♡
ニキに会えないことが
“なにをしてでも会いたい”
この気持ちを
10年という長い年月を経て
心の中で増大させてきた
戻れない決断…
ニキも本来はいたはずの
俺がいる活動グループのメンバーは
俺がニキに囚われすぎてる…
死ぬのは間違っている…
そんな戯言を言い続けてきたが、
もういい、あいつらはニキのことを
なんにもわかっちゃいない…!
ニキの存在自体を
もうないことにしようとしているだけなんだ
…これ以上耐えられないから
アイツの傍に行けるなら
死ぬ事なんて…
苦しくともなんともない
それ以上に、
“ニキ”は
苦しかったはずだから
sr「っは…馬鹿げてる…」
sr「俺は何も成せないまま…
ただ一人で死ぬんやから…」
sr「また来年って言ったけどな、」
sr「守れそうにないんや…やから」
sr「あとちょっと待っててな」
sr「今…そっちへ逝くから」
ニキ視点
あぁ…止めなきゃ
それが俺の本心のはずなんだ
ボビーには生きててほしいから
止めなくちゃいけないのに
絶対に止めてあげないといけないのにッ…
“また一緒に過ごせる”かもしれない
という邪な考えが
何度も繰り返し
頭の中に訴えかける
ロープと大量の風邪薬
しようとしている事なんて
このふたつを見れば
至って簡単にわかる
nk「…こっちきてくれるの?」
nk「来年まで待たなくていいの?」
sr「今すぐそっち逝った方が
お前も嬉しいよな?」
nk「うん…嬉しい…、!」
しろせんせー視点
風邪薬を何度も何度も飲み続け
意識が朦朧としてきた…
sr「ようやく…開放される…」
椅子の上に立ち
天井に括り付けたロープに首をかける
もうそろそろやから…
待っててな…♡
足元の椅子を蹴飛ばし
全体重が首にかかってくる
sr「お゙ぁ゙っはぁ゙ッッ……ぐ…ッ、!」
“苦しい”“痛い”ッッ“息ができない”“苦しい”ッ
“苦しい”“苦しい”“痛い”“痛い”“苦しい”ッッ!
有り得ないほどの苦痛が
一斉に襲いかかって
全身の力で足をバタつかせ
少しでもこの苦痛から抜けようとするが
意味なんてない
でもこれを完遂すれば
ニキに会えるんだから
こんなの苦じゃない…
“ご褒美”だ♡
そこで意識がふっと途絶えた
ニキ視点
ボビーの痛ましい姿を見て
こっちまで胸が締め付けられる…
その状況にひとりでに耐えられなくなった
nk「俺だけ逃げて…何してんだろ、」
後ろを振り返る
真っ白で何も無い
孤独だけ残した世界
そんな世界に俺1人…
そんな中、少し遠くに人影が見える
泣き腫らした跡のある朱色の目…
スラッと伸びた長身で
かわいらしい顔の……
nk「…ボビー?」
sr「ニキ…ッ…会いに来たで…」
nk「ボビーッッ…!」
言葉を聞いた途端
頭で考えるその前に
彼の元に走り出した
泣いて、泣いて…視界がぼやけても
わかるんだ
ボビーがそこに居るって
抱き締めているのがボビーだって…
彼の匂い、感触、温かさ…
あの後悔の日
求めていた全てが
“今…ここにいる”
sr「やっと会えた… 」
sr「会いたくて、会いたくて…」
sr「こんなとこまで追いかけて来たわ」
泣きながら笑う彼の顔は
10年前と変わらない
彼のその姿のままだった
どこまでも優しい彼が、
泣きじゃくる俺の背中を撫でる
それと同時に
引っかかる事がある
──これで良かったのか?
暫くして…
俺らは手を繋いで歩き出した
果てもなく続くこの白い世界に
この世界には
時の流れがない
音もない
季節も風も…
なんにもない
ボビーと俺の2人だけの世界
ただ一緒にいることができる
俺らのそれぞれの思いを
具現化したような世界なんだろう
お互いを想う気持ちで構成されたから
他に何も無い
お互いがいることが
ボビーと俺の存在意義だから…
ボビーは満足そうに笑う
でも俺の心だけは
素直に喜んでくれなかった
nk「ボビー?」
sr「どうしたん?」
nk「…ボビーはこれでよかったの?」
少し間があいて、
ボビーが話し出す
sr「そうやな…後悔はしてへんで」
sr「死ぬのは苦しかったし痛かったけど」
sr「またお前に会うことだけが
目的やったし俺は幸せや…」
屈託なく笑う彼に
また心が蝕まれていく
nk「なんか…さ、ごめん」
nk「俺のせいだよね」
sr「そんな気に病まへんで」
sr「俺が気にしてないんやからそれでええんよ」
でもこのまま共に生きて行けるなら…
例え間違っていた事だとしても
俺らが幸せだから
これでいいんだ
そんな中俺が思うのは
会いたいという気持ちは
こんなにも強く
生死の境界を越えて
俺らを結び付けた
それは
とても優しく
とても美しく…
そして
残酷な思いであると
俺は考える
今日も俺たちは手を繋いで
この白い世界を生きている
幸せで…とても嬉しい日々だ…
sr「ニキー立ち止まってどうしたん?」
nk「ボビーがかわいいなって」
sr「馬鹿…////」
彼の今を見れるのは俺しかいない
ファンだってみれやしない
nk「ボビー大好き!」
sr「俺も…好きやで///」
俺たちは歩き続けていく
永遠に続くこの世界へ…
1年に1度の素直になる日 [完]
どうでしたでしょうか!
続き書くのが遅くなってしまいましたが
結構頑張ったので褒めてください(冗談です )
こういう系の話好きな人は
コメントして行ってくださいね!
ではまた…