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武))ヒューッ、ハッッゲホッ!!ケホッゲホッハァッ、ゼーッ、ハァッ、ゲホッ、ケホッハァッ、

タクヤ))…吸入しよう、武道

場地))水取ってくる。

タクヤ))うん。お願い



ほら、やっぱりこうなる。




┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


この日は場地の誘いからパンケーキ屋さんに行こうとの連絡が来ていた。

ただ、二人で行くのも寂しいのでタクヤも入れることにした。


約束の待ち合わせ場所は武道の家だった。時間は午前10時。


タクヤと場地が武道の家に到着し、インターホンを鳴らす。

2回

3回と鳴らすが玄関は開かないまま。

隠し鍵も今日は無かったようで、タクヤは武道の携帯に電話することにした。


これも2回、3回と電話するが繋がらなかった。

約1時間前までは連絡をとっていたのに、急に連絡が繋かなくなるなんて…と

心配する2人。

武道は連絡が入ったらすぐに返すような奴だった為尚更だ。


そしてそれから5分後くらい。

玄関の鍵が『ガチャッ』と言う音が聞こえた。


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


場地))お、やっと来たか、

タクヤ))ガチャッ)全く、二度寝でも……ッ武道!!

場地))吸入器持ってくる!


ドアの鍵が開いた音を聞き、タクヤはドアノブをひねる。

するとそこには、

ぺたんっ…と座り込んでいる武道が居た。

やや呼吸が荒かった。

発作が起きている事が分かった2人は早くも吸入器を持ってくるなり対処をしようとする。


玄関で吸入すると少し落ち着いたのか、泣きながら

『ごめ、ごめんね、ほんと、いつもこんなんで……ッごめんなさい…』

そう言いながら武道はタクヤの腕を力無しに握った。


そして現在。時刻は午前を過ぎ、昼の時間となっていた。


ベッドへと寝かされた武道。またもや発作は起きる。

その度に場地とタクヤはやるべき事、やれるべき事に全力を果たす。

武道はまた謝る。今日は謝るばかりだった。


2回目の発作が落ち着いた時、分かったことがある。

武道の頬は少し赤みを出していることに気がついた場地とタクヤ。

体温計を探し出し、武道の脇にそれを挟む。


ピピピピッ


タクヤ))……やっぱり、37.9度…

場地))病院、行かせるか?

タクヤ))……でもここからだと距離が、

場地))宛はある。頼めば車だしてくれると思う。

タクヤ))……じゃぁ俺はおばさんに連絡するよ。

場地))分かった。俺は宛に連絡してくる。

タクヤ))うん。お願い。

武))ハァッ…ハァッ…ハァッ(キツイ…俺いつも迷惑ばっかかけて、何してんだろ…。もう嫌だ…。こんな俺なんて……なんて、何度も何度も何度も何度も思ってきたのに、まだこんな思いしなきゃ行けないの?どうしていつも俺はこうなの、何時になったら俺は1人でも生きていけんだよ……)



場地が言う『』とは、佐野真一郎だった。

その人は心良くも、心配そうに。でも声は落ち着いて、病院に持っていくものなどを伝え、武道の家まで迎えに来てもらった。


タクヤ))あの、すみません、助かります。

真一郎))いぃってんなの。良いから早く武道車に乗せろ、

タクヤ))はい。ありがとうございます。

場地))真一郎くん、お願い。

真一郎))おう。万次郎も居るけど、後ろ3人乗れるだろ。

マイキー))……



助手席には万次郎、そして後ろに武道を両サイド挟み、座る。

車で約10分。病院へと着いた。

そしてその頃には武道の熱も更に上がってきており、焦りを隠せない人達。

特に場地。車の中でもギャーワーと心配の言葉を武道にかける。

だが武道も返す気力がないのか、はたまたキツくてなのか、眉間に皺(シワ)を寄せ、少し涙を流していた。


点滴を済ませ、落ち着いたタケミチ。


〜病院〜

武))ごめんね、また俺………てか、約束守れなくてごめん……

タクヤ))なんで謝んだよ、俺ら別に怒ってもねぇから、

圭介))そうだぜ。お前が無事なら何よりだかんな。

マイキー))たけみっちきつくない?

武))……、2人もごめんなさい。

真一郎))ん、謝ることでもねぇよ。俺ら役に立てたみてぇで良かったよ

マイキー))そそ。気にすんなって。

武))……ありがとう。


数時間後、真一郎の車で帰宅。

佐野家は自分の家に帰り、タクヤと圭介は武道の家に泊まることにした。

母親も既に帰宅しており、病院にいる時は真一郎が母親に連絡して武道の状態は熱も徐々に下がってきていることを説明。

母親もタクヤと圭介が泊まることを内心、何より喜んだ。1人ではどうしようもないと焦ってしまうから。






次回!お泊まり編ダゼ(๑•̀ㅂ•́)و✧

















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