ラーメンのスープで薬を飲む
ハンガー多く掛ける服がない
長い駅名ということしか覚えていない
ホームから見える花の名前を覚える
誰も喜ばない命を削る
フリーサイズが入らない
赤く咲かそうとして枯らした
別れてから親しくなった
テレビの御馳走を観ながらカップ麺をすする
「痩せる」と言いながら食べるパフェが美味しい
タモリでもわからない土だ
口開けたまま寄り添っている
口もギャグもスベっている
運行終了で泣く鉄道ファンと遠距離恋愛で泣く恋人たちが同じホームの上
夫婦揃って土踏まずがない
誰もいないお風呂場を覗いている
新幹線を観るためだけの入場券
泣きながら食べても美味しい