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目を開けると
「ん、ぅ」
頭痛い。あれからどうしたんだっけ…
うわっ眩し
そこは
「やぁこんにちは」
「ふぇ?」
魔法界だった。
俺の名前は藤三ハヤト。今年12歳になる小学6年生だ。
「もぉー!間に合わない!」
「母さんもっと早く起こしてよ…」
俺の朝はいつもこうだ。
「あんたが呼んでも起きないのが悪いでしょ!!」
母さんの声と共に勢いよく飛び起きてそのまま駆け足で学校へ行く。
「じゃ、もう行くからー」
よし。今日はいつもより余裕ある
と思ってもそこで行かせないのが俺の母さん。
「あーそうだそうだ、あんた回覧板お隣さんに渡しといてよ」
「なんで今ぁあ!?」
「はい、よろしく〜」
回覧板届けたはいいけどこれ絶対遅刻じゃん。
とぼとぼと歩いていると後ろから誰かが走ってくる感覚を感じた。
「ハヤトーー!走れ、いくぞ!!」
バシッと後頭部を叩いてくる。
こいつは同じクラスの萩原レン。
はぁいつものやつか、
「じゃあ、どっちが早く着くか勝負な?」
「うぉおお!負けた方今日の給食1品譲ること!」
「え」
それは聞いてない…今日揚げパンなのに!
しばらく真っ直ぐ走り、坂を掛けおり、最後の曲がり角を先に曲がったのは俺だった。
「揚げパンは俺のもんだっ」
でもこれが俺の運命を変えた。
俺が調子に乗って後ろを向きながら走ってるとレンが青ざめた顔で叫んでくる。
「ハヤト、危ない!」
え?
ドンッ
そして目を覚ますとこうだ。
「え、ここどこですか」
「魔法界だ、人間界から来たのなら戸惑うのも仕方ない。」
ま、魔法?てかこの人誰。
夢だ!きっとこれは夢!と思ってほっぺを引っ張ってみるけど
「痛い。」
すると
「っ何をしいてる。大丈夫か?」
目の前の男の人はそっと頬を撫でてくれた。
「お前は俺のペットなんだから怪我をされては困る。」
ペット、、?それに魔法界とか理解が追いつかない、あぁ〜もう
「ふざけんな!起きて急に魔法界とかペットとか、そもそもお前だれだよ!」
そう叫ぶと周りは静まり返った。
「無礼な!王子に怒鳴り散らすとは愚か者!」
一人の男が剣を取り出そうと身を乗り出してきた。
「うっ、」
俺は咄嗟に手で顔を覆う。
「よいのだ。」
「ですがっ!」
目の前の男がすっと手を出すと剣を取り出そうとした男も引き下がった。
「驚かせてしまってすまない。俺は魔法界の王子、シャルロン・ルークだ」
座り込んでしまった俺にシャルロンは手を差し伸べてくれた。
「お前は人間界の”犬”とやらだろ?」
「ん?」
「ワンと吠えてみろ」
「わ、ワン。」
これってもしかして…とんでもない勘違いされてる???