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何十年。
いや、何百年ぶりだろう。
こんな綺麗な___を見たのは。
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自分の周りのものに飽きてきた。
そりゃそうだ。
何百年も生きているのだから。
『暇だな。』
少し散歩に出かけることにした。
とりあえず、隣の国まで。
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意外とすぐだった。
また暇になった。
そうだ。国の中に入ってしまおう。
青鬼は穴のあるとこから、密かに中に入った。
すごい。
広い。
自分のいる国より。
だが、つまらなかった。
なぜだろう。
“あの頃”はこんな事なかったのに。
『……帰ろ』
青鬼は静かにそう呟いた。
帰り道、一つの廃墟を見つけた。
青鬼はなぜか入った。
特に理由もない。
ただ、目に留まったのだ。
そこには、一人…いや、1匹?
幽霊がいた。
今の時代じゃあ珍しくもない。
だがその幽霊は魔女のような帽子を被り、緑色の瞳をしていた。
『……』
幽霊は黙っていた。
『珍しいね』
先に喋ったのは青鬼だった。
『…何が』
それに続いて幽霊も喋った。
『その目。あと、帽子をつけてるのも。』
青鬼はそう言った。
何年ぶりだろう。
誰かと会話したのは。
『…僕が怖くないの?』
『なんで怖がると思ってんの?』
『………』
しまった。言い方キツかったか。
『なんか悪い』
『なんで』
『いや黙るから』
『……』
まただ。黙った。
『何しに来たの?』
『わかんない』
『え?』
目を丸くする幽霊。
『え?』
それに釣られて、青鬼も目を丸くする。
『理由もなしに来たっこと?』
幽霊が怪訝な顔をしながら青鬼に聞く。
『そうだけど』
青鬼は即答する。
『……じゃあ帰って。』
『なんで』
『なんでが多い』
『不思議だもん』
二人はそんなやりとりをした。
青鬼は不思議と楽しかった。
『ねぇ、俺ん家来ない?』
青鬼は言った。
『何種かわからない奴についていかない』
幽霊はそう言った。
そう。青鬼は珍しいのだ。普段から何種かわからないようにしていた。
『…ついていかないじゃなくてついていけないんでしょ?』
青鬼は言った。
『……』
『図星』
『うるさい』
青鬼は少し笑った。
『じゃあ解いてやるからついてこい。』
青鬼はそう言った。
『いいよ。どうせ無理だけど。』
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『………』
幽霊は驚いていた。
『これでいい?』
仲間の誰も解けず、ただ一人この屋敷に住み着いていたのに。
いとも簡単に種族がわからない奴に壊されるなんて。
『おーい?』
『怪力……』
『そういや名前は?』
『……ない』
幽霊は少し寂しそうにそう答えた。
『……じゃあ、俺がつけていい?』
幽霊は驚いた。
『お前の名前も教えてくれたら。』
幽霊はそう答えた。
『らっだぁ。俺の名前。』
『…変なの』
『え、酷い』
幽霊は笑った。
なんだ。そんな顔も見せるのか。
青鬼はそう思った。
『じゃあ、お前の名前はみどりいろで。目が緑だから。みどりくんって呼ぶ』
『ダサ。』
そう言いながらみどりくんは嬉しそうに微笑みながら、らっだぁについていった。
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コメント
1件
おお、めっちゃ良かった…!何百年も生きてる青鬼・らっだぁが、廃墟で出会った幽霊・みどりくんに「名前つけていい?」って聞くシーン、グッときたわ。種族すらわからない相手なのに、お互いちょっとずつ心開いていく距離感が絶妙で、ほっこりした。「ダサ。」って言いながら嬉しそうについてくみどりくん、もう可愛いすぎる。この先どうなるかめっちゃ気になる🔥
奏
36
20
Ru_らだち☆_
95
あまおう
76