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羅刹学園の時の話 ◯◯は名前入れても🙆
妄想ちゅーい……
夜の校舎は、相変わらず静かすぎる。
非常灯の赤い光が、廊下を不気味に染めていた。
真澄「……遅い」
低く、少し苛立った声。
振り向くと、壁にもたれかかるようにして立っている淀川真澄がいた。
◯◯「呼び出したの、淀川くんの方でしょ」
そう言うと、彼は一瞬だけ目を逸らす。
その仕草が、妙に人間らしくて――少しだけ胸がざわついた。
真澄「……チッ。来ないかと思った」
彼の視線が、ゆっくりと私に戻る。
値踏みするようでいて、どこか不安そうな瞳。
真澄「怪我、してねぇか」
◯◯「してないけど?」
真澄「そうかよ」
それだけ言って、淀川は小さく息を吐いた。
その沈黙に耐えきれず、私が口を開く。
◯◯「それで?用件は?」
淀川くんは数秒黙り込んだあと、乱暴に頭をかいた。
真澄「……戦闘の時。お前、前に出すぎだ」
◯◯「心配してくれてるの?」
からかうように言うと、彼は露骨に顔をしかめた。
真澄「バカか。足手まといになられたら困るだけだ」
――嘘。
直感的に、そう思った。
私が怪我をしたとき、誰よりも早く駆け寄ってきたのは彼だったから。
「淀川くんって、優しいよね」
その一言に、彼の肩がぴくりと揺れる。
真澄「……ふざけんな」
低い声。
でも、その耳が赤いのを私は見逃さなかった。
淀川「次、無茶したら……」
淀川は一歩近づいてきて、あなたの手首を掴む。
力は強いのに、どこか躊躇いがある。
真澄「俺が、許さねぇから」
至近距離で交わる視線。
彼の瞳の奥にあるのは、怒りでも冷酷さでもなく――
「……守る気、満々じゃん」
ぽつりと言うと、淀川くんは舌打ちして顔を背けた。
「勘違いすんな。お前が死んだら……」
言いかけて、言葉を飲み込む。
「……面倒くせぇだけだ」
でも、その手は離れなかった。
夜の静寂の中で、私は思う。
この不器用で乱暴な男が、誰よりも信用できる味方だって。
そしてきっと――
彼はもう、私を“仲間”以上に思っている。
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