事が終えた後、沢山話した。
いつもならプライベートのことなんて絶対話さない。
だけど何故か話してしまう。
彼が優しいから?優しくされたかったから?
もうよくわかんなくなっちゃった。
akn「…ずっとぎゅーしてたら腕痛くなっちゃうよ?」
fw「akn軽いし別に痛くなんないよ、まじ重さある感じない。」
akn「ふぁ〜〜〜、」
安心しすぎちゃって眠くなってきた。
fw「眠い?w寝てていいよ。お疲れ様。」
akn「ん、寝る…あり…がと、」
??「だ…ら、きょ…むり…な…ね?」
??「明日!明日はいるからさ」
??「俺の事好きなのは伝わってるからさ、好きなら明日まで待っててほしいな?」
??「明日姫といる時間長く取るから。」
??「うん、他の客がいても。ごめんね、またあしたね?うん、大好き。」
なんか声が聞こえる…
fwさん?
…やっぱホストなんだなこの感じ
俺なんかに目はないか。姫?の方が可愛いよな。
女の子だし。男になんて…、オメガだって所詮は男だもん。女のオメガの方がいいでしょ?
大好き…ね。
よりによってもこの言葉は聞きたくなかった。俺にだけがよかった。贅沢。我儘。
fw「明日…かあ…」
fw「長くなりそうだし…無理かな…」
残念そうに呟いた。
その無理は俺に会うのがって事だったらいいのに。
自意識過剰。
今君が隣にいないだけで嫌になっちゃう。
愛されたかったんだな。俺。
fw「可愛い…」
ねえそれって誰に向けた言葉?スマホの画面?それとも俺?
もういっそこんなこと終わらせちゃおうか。
もう胸がはち切れてしまいそうだった。
akn「…..おはよ…」
fw「あ、おはよ。ゆっくり眠れた?」
akn「うん…」
fw「?…元気ないね…?嫌なことあった?」
もうこれで最後にしよう。
自分のため。彼のため。
彼のためかは正直わかんないけど、
akn「ねえぎゅーして?」
そう言って俺は彼の腕の中に入った。
akn「俺もう帰るね。長い時間ありがとう。ごめんね?」
fw「全然。また…ね?」
akn「うん。」
「また」がちゃんと来たらいいな。
君のことが忘れられなくてこの仕事も上手くいきそうにないよ。
akn「大好き、」
この俺の声はもう届くことは無いだろう。