テラーノベル
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昼休み。僕は先に屋上へ着いてないちゃんを待っていた。
「っごめん!お待たせ!」
「!ないちゃん」
「見て!焼きそばパン勝ち取ってきた」
そう言って楽しそうにこちらへぴーすするないちゃん。
いつも弁当を食べている僕とは違い、ないちゃんは学校の購買で昼食を買っている。
「にしてもすごい量だね」
「でしょ 笑」
ないちゃんの手元を見ると、そこには焼きそばパンだけでなく、メロンパンや塩パン、クリームパンなど、他にもたくさんのパンを抱えていた。
「食べ切れるの?」
「もっちろん!むしろ足りないくらいだよ」
ないちゃんは自信満々に言ってみせる。
ほんと、よく食べるよなぁ。
ないちゃんは、僕の弁当を見ると少し眉を下げて不安そうな顔をした
「いむこそ、少なすぎじゃない?そんなんで足りるの?」
「ないちゃんと一緒にしないでくんなーい??全然足りますけどー」
「えぇー?」
ないちゃんはまだ怪訝そうな顔をしている。
いやあんたが異次元なだけなんだよ……
「まあ、そんなこと置いといて、食べよ!」
「そーだね」
「「いただきます」」
僕らは手を合わせて食べ始めた。
ないちゃんは美味しそうにパンを頬張っている。
僕も卵焼きをひとつ取って口に運ぶ。
我ながらいい出来だと思う。
「!うんま〜!」
「あ、ちょっと!」
ないちゃんは僕の弁当箱から卵焼きを取って食べた。いたずらが成功した子供のような顔。くそ、そんな顔されたら怒るに怒れないじゃん……
「もーじゃあないちゃんのパンもちょっとちょうだい?」
「いいよー!」
「あ、ありがと……」
あれ、今気づいたけどこれって関節キスじゃ……!?
そんなこと気にもせずないちゃんは僕にパンを寄せてくる。え、待って待って、これってもしかして……
「はい、あーん!」
「っ、」
ほらぁ……。
でも、悪い気はしない。むしろちょー嬉しい。でもそれはそれとして、ちょっと恥ずかしいかなー、なんて……
「えい」
「んぐっ!?」
ずっと考えて食べれないでいたら、急に口に突っ込まれた。
痛い。でも美味しい。
「どお?」
「ん、美味しい」
「良かった!!」
ひまわりどころかもはやたんぽぽの綿毛のような笑顔。思ってた展開は来なかったけれど、この笑顔を見れたから良しとしよう。
そうして二人で他愛もない話をして、お昼休みを終えた。
次回「君の隣」
斎条あと
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