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今日はライブの打ち上げ。ふと時計を見ればもう始まって2時間が経とうとしている。みんないい感じに仕上がってきてんな…
「ぷーのすけ飲んでなくない?」
…1番絡まれたくない相手が隣に来た。あっきぃのことは好きやけど酔うとめんどくさいんだよなぁ…
「はい、かんぱーい!今日ぷーのすけめっちゃかっこよくてさ、最後の挨拶なんか俺感動して泣いちゃったよ…もー、ぷーのすけ最高すぎ!」
この流れはまずい。非常にまずい。
「あ、ごめん。俺便所…」
逃げようと席を立つも直ぐにあっきぃに腕を掴まれ引き寄せられ次第にあっきぃの唇が近付いてくる。あぁ、いつもの流れや…こうなったあっきぃは止められない。キスされる直前で顔を背ければあっきぃは頬にキスして満足する。対処法はバッチ…、っ!?は、まぜ太!?なんで頭掴むん、これじゃ避けられ…
「んぅっ!」
あっきぃの唇と俺の唇が重なる。咄嗟に離そうとするも頭をまぜ太に掴まれ自分より体格のいいあっきぃに襲われているので逃げることも叶わない。
「ん”ッ!?ふ…ぅんん!」
あろうことか唇を割ってあっきぃの舌が入り込んできた。口内を無作為に動き回る舌に翻弄されていればいとも簡単に俺のそれを絡め取る。
「んッ…ふ、ぅ…んん、はぁ”」
上手く呼吸が出来ず苦しい、こいつどれだけするつもりなん。酸素が足りなくて頭がぼーっとする、気持ちいい…気が付けば俺はあっきぃとのキスに夢中になっていた。漸く解放され口端から零れるどちらのものか分からない唾液を拭くことも忘れて呼吸を整える。
「はぁ…ぷーのすけ好きだよ!」
満足気なあっきぃの笑顔に胸が高鳴った。何やこの気持ち…そのままあっきぃは俺の口端を服の袖で拭い別のターゲットの元へ。ズキ。…いや、なに?ズキって、これじゃ俺があっきぃのこと…
「おい、ぷーのすけどこ行くんだよ!」
声をかけてきたまぜ太に1万円握らせる。俺の分はこれで充分だろう。あっきぃの餌食になり悲鳴をあげるけちゃおを尻目に店をあとにした。
_____ああ、どうして今気付いてしまったのだろう。一緒に過ごしてきた時間は長かったのに。個人で活動してた時なら誰にも迷惑をかけなかったのに。……俺はあっきぃが好きだ。