テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
65
유노
———人は何故生きるのだろう。
そんな事を考え始めたのは何時からだったか。
マァ、もう良いだろう。
どうせ、今日死ぬのだから。
——サア、と爽やかな風が耳元を通り過ぎる。
今日は、雲一つない快晴だ。
この季節にしては珍しく、暑くも、寒くも無い、丁度良い温度だった。
うん、今日は自殺日和だ。
或る學園の屋上で一人の女生徒が仰向けで寝っ転がっていた。
「今日なら死ねそうだな」
何と物騒な事だ。彼女の清楚な見た目からは考えられない様な言葉が彼女の口から躙り出て来た。
彼女はゆっくりと起き上がり、柵の方へ拙い足取りでふらふら、ゆらゆら、とだが確実に歩いていく。
「…」
彼女は其の美しく長い指を柵に掛け、両脚を柵の上に置いて、彼女は柵の上に立つ。
先程と同じ様な、違う様な、そんな風が後ろから吹いてくる。
————彼女は落ちた。
—————ぱち。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!