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「おはよー、神崎くん」
「………………」
「どしたの?深刻な顔して」
「先輩……。
希望〆、今月末までやって」
「あ、そうなんだ。まあもう年末近いしねぇ。
って、あ゛ー!年末調整、出さなきゃ!!」
「……延長希望は?」
「残りのわずかな期間、思い出作ろうね」
「ほんと信じられん」
「あ、見て。来月[クリスマス会]だって」
「さすがに、そこは外さんのやな」
「プレゼント交換あるかなぁ」
「いや、ナイでしょ。学生ちゃうんやから」
「そっかぁ。あのワクワク感、良かったのに」
「ほな、俺らだけでやりましょうよ」
「えー。男の子へプレゼントなんてしたことないよ。何あげていいか、わかんないし」
「え、なおのことやろうよ。
プレゼントなんて、なんでも良いから」
「んーー考えとく」
「俺は用意しますけどね。
たとえ、先輩から何ももらえなくても。
そうなったら、プレゼント交換にはならんなぁ」
「……新手の脅し文句?」
「さて。今日の朝礼、
希望〆のこと、しつこく言うてあげますわ。
先輩の方向、凝視しながら」
「ヤな朝礼担当だな。私情持込禁止」