この作品はいかがでしたか?
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今日は久し振りに武装探偵社の休日で、僕はお付き合いをしている太宰さんの家にお邪魔している。
季節は丁度秋頃で少し肌寒い時期の為、二人して炬燵でぬくぬくしているところである。
「あ~ 炬燵って暖かくていいですねぇ~」
「だよねぇ こう見えて私は冷え性なものでね、 この時期の炬燵はとても気持ちがいいものだ。」
「あ でも~」
なんだか太宰さんがにやにやした顔でこちらを見つめてくる。嫌な予感しかしないので目を逸らしておく。
この予感は見事に的中した。
「敦くんの体も何時もポカポカして温かくて湯たんぽみたいで好きだけどね~」
と太宰さんがどさくさに紛れて服のなかに手を入れてきた。
「だ 太宰さん! ひぅッ」
太宰さんの手が冷たくて思わず変な声が出てしまった。
このままだと太宰さんのいいようにされてしまう ヤバい!なんとか話を逸らさなくては
「そ、そう言えば 鏡花ちゃんが最近乾燥で喉が痛いって言ってたんですが、良いのど飴とか ありませんかね!」
「ん? のど飴かぁ 私は乾燥には強い方で生憎手持ちがない、、あぁ!そう言えば国木田君から貰ったのど飴が余っていたよ!」
「持ってくるから少し待っててくれるかい?」
といって、台所の方へ歩いていった。
良かった、どうやら上手く話を逸らせたようだ。
咄嗟に吐いてしまった嘘に少し罪悪感を覚えつつ、内心ほっとしていた。
少しすると、太宰さんが戻ってきた。
手には五~六個の飴が握られている。
「はい この飴をあげよう!国木田君から貰ったものだし、効果はあると思うよ。」
「有難うございます! 済みません 態々」
そう言って飴を受けとる。
「いいのだよ、私は飴が少々好きでなくてね 困っていたのだよ。」
どうやら太宰さんは飴を好まないらしい。初めて知った。
「あ!そうだ国木田君からもうひとつ飴を貰っていてね、のど飴ではないらしいのだよ。」
「敦くん、食べるかい?」
「いいんですか!? ではいただきます!」
「少し待っていてくれたまえ。」
といって、また太宰さんは台所の方へ歩いていった。
「お待たせ~」
太宰さんが戻ってきた。しかし手をみると、飴が握られていない。
ポケットにでも入れたのかと思っていると、来い来いと手招きされた。
疑問に思いつつ太宰さんに近寄ると、急に顎をつかんできた。
すると口内に温かく柔らかいものが入ってきた。
それが太宰さんの舌だと気付くのに大分時間がかかった。
「!?」
「だ だざぃさ んッ」
「あっ うぅ あぅ ふっ ん」
其ほど長い時間は経っていないだろうが、僕にはとても長い時間のように感じた。
苦しいと云うように太宰さんの背中を少し叩くと 、口を離してくれた。
「だ 太宰さん 急になにするんれすかぁ!」
「それに、飴は嫌いなんじゃないんですか!?」
と、真っ赤になった顔で僕が騒ぐと、太宰さんはとても良い笑顔で
「だって 敦くんに口移しで飴を食べさせたら少しは美味しく感じるかもしれないと思って」
と言った。僕はもう諦めることにした。
「それで どうだったんですか?」美味しかったですか?
太宰さんに口移しで貰った飴を口内で転がしながら云う。
「とっても甘くて 美味しかったよ。」
そう言って、僕の首筋に噛みついて赤い印をつけた。
「~~~っ 太宰さん!!」
後日、その赤い印のせいで探偵者の皆(主にナオミさんや与謝野さんや鏡花ちゃん)に問い詰められることになったのはまた別のお話、、、
コメント
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是非リクエストがあったらコメントお願いします!(敦受け固定でお願いします🙏
始めまして!小説を書いてみましたが難しすぎて飛びました😵 言葉足らずなところもありますがよろしくお願いします!