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ドンッドンッと鈍い音がドア越しに響いた。
それはノックと呼ぶにはあまりにも乱暴で、ためらいを遠慮もない。
mb「おいus!!いるんだろ!!」
mb「出てこねぇとドアかち割んぞおら!!」
次の瞬間、乾いた衝撃が走った。
拳ではない。ためらいもない、靴底そのものの暴力だった。
ドアは低くうめき、蝶番が悲鳴をあげると軋む音とともにドアが僅かに開く。
mb「…お前、gtだな?」
守られていた「こちら側」は、音もなく侵されてしまった。
mb「usを誘拐したという情報が入っている」
mb「あいつは俺のもんだ、さっさと渡せ!」
gt「…ふーん」
gt「渡してどうするの?」
mb「は…んなもん決まってんだろ」
mb「俺の下僕にすんだよ」
gt「はは笑なーんだ…」
gt「俺と一緒じゃん」
mb「…は?」
その時、開かれた扉の向こうで影が揺れた。
闇そのものが形を得たかのように、ゆっくりとそれは境界を超えてくる。
us「お前、なんでここにいる?」
mb「う、us…」
mb「お前…なんだよそれ…?」
震え声を手で押え、とあるものを指差した。
gt「見てわかんねぇの?どう見ても首輪だろ」
gt「赤いもの似合うからな〜usは」
ふと肩に手を置かれた。
軽く触れるだけの距離なのに体感が伝わって、意識が途端にその一点に集中する。
us「悪いけど、俺はお前の下僕になるつもりはない」
us「屋敷にも帰らないし、帰ったとしても俺はここに戻ってくる」
us「帰ってくれ……もう顔も見たくない」
言葉は出さなくても、怒りと苛立ちが静かに…確実に伝えさせるように睨んだ。
相手はそれでも、力ずくで俺の腕を掴もうとしてくる。
gt「俺の物に触るんじゃねぇよ」
mb「…!?クソ…!!」
その時、遠くでサイレンの音がうねるように響いた。
人々の足が止まり、車の速度が緩む。
us「…警察呼んだの?」
gt「めんどくさい事は、全部警察に解決してもらおうと思ってね」
彼は俺を包み込むかのように、柔らかな笑みを零した。
その微笑みに心臓が縮み込むと、心のどこかで疼いていた気持ちが晴れたような気がする。
あの後、使用人は器物損害や略取の罪で逮捕され、俺たちに姿を見せることは無くなった。
俺の冤罪も無事証明され、心配事であった彼を巻き込むことも無く、いつもの生活に戻っていた。
gt「us」
us「ん?」
gt「今日もシてくれるよね?」
us「…うん」
us「助けてくれた代わりに…ね」
gt「あはは…♥やったぁ」
勿論、あの屋敷に戻るつもりなど到底ない。
だって…
us「はぁあ”…ぁん!♥」
us「あぁィくぅ”ぁ…ッ!はぁあ…っ」
gt「まだイけるでしょ?…us」
gt「他のやつに盗られそうになって…俺がどれだけイライラしてるかわかってるよね…?」
gt「俺が満足するまで…離さないから」
俺が求めていたものは、もう手に入ったから。
【第5話(最終回) ~完~】